本日は術後9ヶ月の受診でした。

「卵巣がよく機能してるね。
なんの問題もない。再発なし。」

主治医からの心強いお言葉。
そして、
主「なんか雰囲気違うけど?」と。

私「ウィッグじゃなくなりましたーウインク

主治医も看護師さんも喜んでくれました。

髪の毛生えただけで、
喜んでもらえてうれしいおねがいおねがい



夜は、職場の仲間たちとあるお店へ。
そのお店は、1年半前に亡くなられた、
私と同い年の患者さんのお母さんが営む小料理屋。

担当医から、「お母さんに会いに行こう!」と
誘われて、リハスタッフ、歯科衛生士、
医療相談員、管理栄養士でご挨拶へ。

「皆さんの顔を見ると涙がでます。」と
亡き娘さんを懐かしむお母さん。
おいしいお料理をたくさん出してくれました。
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(とろっとろのロールキャベツ最高)



娘さん(患者さん)は、
白血病の化学療法後、うちの病院に
こられました。いろんな経緯があって、
ほとんど車椅子での生活でしたが、
リハビリで歩行練習をしていた姿が
忘れられません。気管切開があり、
食べるリハビリもしていたので、
よく食事の相談を本人としていました。

化学療法で痩せてしまった体を
元に戻そうと必死で食べていました。

まつ毛が長くて美人さんで、
身長は167cmぐらいあったかな。
読書が好きで本ばかり読んでました。

私は穏やかな彼女が大好きで、
よくいろんな話をしに行っていました。

入院中、よく意識消失をして、
心配しましたが、後にその原因は
白血病の再発で
脳転移であることが分かりました。


脳転移が分かってからは、
もともと治療を、受けていた
総合病院へ戻られました。

ご両親の強い希望で、
脳転移のことは本人に知らされず、
彼女はまた元気になって、
うちの病院へ戻ることを希望されていたとか。

「あの病院に行くと、ご飯食べさせて
もらえるから」と。食べるリハビリが
とても好きだったみたい。


少しの時間でも彼女に関われて、
とても穏やかな彼女の笑顔に
包まれているようでした。


お母様はお元気そうで、
月曜日なのにお店はとても賑わっていました。
娘さんを亡くされたすぐ後で、
ご主人も亡くされたようです。


人生の中には、ほんの一瞬でも
強烈なインパクトをのこす出逢いが
あるのだと思います。

私は彼女との出逢いによって、
化学療法を受ける勇気を得ました。

彼女の穏やかな優しい人柄と、
どんな時でも前向きな姿は、
今でも私の憧れです。