こんにちは:)
イラストレーターのkeeeeeepsmilingです☺︎


今回のイラストのモチーフとなったのは、浮世絵師・月岡芳年『風俗三十二相 おもたそう 天保年間深川かるこの風ぞく』明治21年(1888年)です。⇩


月岡芳年『風俗三十二相 おもたそう 天保年間深川かるこの風ぞく』江戸東京博物館所蔵




この絵は、単なる「食事を運ぶ女性」を描いたものではなく、当時の江戸の力強い女性像と、芳年らしい写実的な身体表現が融合した非常にユニークな作品です。


タイトルの「かるこ(軽子)」とは、江戸時代、深川の茶屋や船宿で、酒肴を運び、宴席を切り盛りした仲居のことです。
彼女たちは、船宿や料理屋で客の荷物を運んだり、大量の料理を運んだりする力仕事に従事していました。
現代でいえば、デリバリースタッフと引越し業者?を掛け合わせたような、非常に体力のいる職業です。

「筋トレ」級の重量感と身体表現。
この絵の最大の特徴は、タイトル通り「おもたそう(重たそう)」な様子が、見る側にまで伝わってくるリアルな描写にあります。

彼女が肩に担いでいるのは、大きな膳に山積みされた料理です。一人前どころか、宴会用の大量の食事を一度に運んでいます。
重みで首がすくみ、肩に力が入っている様子が、着物のシワで表現されています。
涼しげな美人画の枠を超え、必死に重さに耐える「働く女性のリアルな顔」が描かれています。



ということで今回のイラストは「ながら筋トレ」、さらに『おもたそう』にしてみました。⇩⇩⇩


keeeeeepsmiling『work out of the day』






芳年は「血みどろ絵」で有名ですが、実は「人間の身体の動きや筋肉の緊張」を描くことにかけては浮世絵師の中でも群を抜いています。

この作品でも、単に「重い」という記号を描くのではなく、「重いものを持ち上げた時に、人間の体はどう歪み、どこに力が入るのか」という解剖学的な関心が見て取れます。

当時の深川は、特に活気があり、自立した女性が多い地域でした。
この「かるこ」の女性も、重労働に愚痴をこぼすのではなく、それを仕事としてテキパキとこなす「いなせ(粋)」な格好良さが漂っています。
乱れた髪や、まくり上げた袖から覗く腕は、当時の人々にとっても「健康的で力強い美しさ」として映ったはずです。


「おもたそう」と言いながらも、それを担ぎ上げて歩き出す彼女の姿には、明治時代(制作時)から見た江戸のバイタリティへの憧憬も込められているのかもしれません。



イラスト作品はこちらにて販売しています☺︎SHOPへはこちらから⇩⇩⇩

suzuri



LINEスタンプはこちらから⇩

https://line.me/S/sticker/24197747/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail