kedi no tsubuyaki

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名古屋初!?のトルコ喫茶「kedi kedi」オーナーのブログです。kediとはトルコ語で「猫」。トルコ好き・猫好き・珍しい物好きの皆様、ぜひご覧ください♪

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さて、本日はメニューの紹介です。やっと店舗のブログらしくなってまいりました。メニューは、いろいろ悩むところもありましたが結局最初のうちはドリンク類と、保存ができるお菓子類だけに留めました。最初はドリンク(というかコーヒー)を出すので精一杯だと思うし、増やす方は後から徐々にやっていけばいいかなと。


まずは何といっても看板メニューのトルココーヒー。

今回は淹れ方から写真でご紹介します。



kedi no tsubuyaki-コーヒー1


まず、ジェズヴェ(手鍋)にコーヒー粉を入れます。粉はエスプレッソ用の極細挽です。


カップ一杯分の水を入れます。甘くする場合は、ここで砂糖も入れます。


弱めの中火で煮出します。店では焼網を使っていますが、家庭用コンロで新しいものだとSIセンサーの関係で焼網が使用できません。それにまつわる苦労話もあるのですが、またの機会に書きます。


kedi no tsubuyaki-コーヒー3


粉が水となじんだら、ゆっくりかき混ぜます。1回で充分です。


しばらくして泡がたってきたら、ぐらぐら煮立つ前に鍋を火から外します。これを3回程度行います。


kedi no tsubuyaki-コーヒー6


鍋を静かに傾けて、表面の泡をつぶさないようにゆっくりカップに注ぎます。


kedi no tsubuyaki-コーヒー8


ボケててすみません><



実はこれ、淹れ方の練習よりも豆の選定に時間がかかりました。最初は「トルココーヒーの粉」として市販しているトルコからの輸入品で試作をしていたのですが、どうしてもあまり「美味しいコーヒー」と感じることができませんでした。

よく考えてみれば、トルコではコーヒーの生産はされておらず、ブラジルから輸入した豆を加工して製品にしているのです。ブラジルからトルコってどんだけ、そしてそれを粉(しかも小麦粉のような微粒!)にしてパックに詰めて日本に輸出するのだから、一体どのくらいの時間がかかっているのか。コーヒーは農産物であり、鮮度が命。それを思うと、自分でトルココーヒーに合う豆を探して仕入れた方が納得のいく味が出せるはずです。しかしトルココーヒーといってもなかなかコーヒーショップには理解してもらえず、薦めてもらった豆はまずくはないもののインパクトに欠けたりひたすら苦かったり。

「トルココーヒーというだけでなく、『kedi kediのコーヒー』になりうる豆はないのか~!」と、いろいろ探した結果、やっと見つけたのが以下の3種です。


☆イエメン イブラヒムモカ(¥450)・・・中東イエメンの険しい山岳地帯で伝統的な農法により栽培されている希少な豆。コーヒーの原種に近いと言われ、ナッツやワインにも例えられる芳醇な香りが特徴です。


☆ストロングローストブレンド(¥400)・・・コロンビア・ブラジル・グアテマラのブレンド。エスプレッソで人気の豆ですが、トルココーヒーにすると苦みだけでなくまろやかさとほのかに甘い後味が感じられます。


☆モカブレンド(¥380・・ブラジルの苦味とモカの華やかな香りが調和した飲みやすいブレンドです。「トルココーヒー=苦い」というイメージを持っている方にもぜひ飲んでいただきたい一品です。


イブラヒムモカとストロングローストは深煎り、モカブレンドは中深煎りです。オスマン帝国時代のコーヒーはイエメンのモカ港から運ばれたものだったということから、「kedi kediのコーヒー」はモカを売りにしようと決めました。モカはほとんどの場合、深煎りで飲むことはしないという点もオリジナリティーがあっていいかなと。「イブラヒムモカ」は、本当に他のコーヒーとは全く違う独特な味がします。ぜひ一度お試しください!


続いてはチャイ。チャイの淹れ方も写真付きでご紹介します。


kedi no tsubuyaki-チャイダンルック


これが専用のチャイダンルック。業務用なので大きいです。家庭用にはもっと小型のものや、下がホウロウで上が陶器のものなどがあります。


kedi no tsubuyaki-チャイ1


まず、下のヤカンに水を入れ、上のヤカンに紅茶葉を入れます。茶葉の量は多めです。


重ねた状態で弱火にかけ、下のヤカンにお湯が沸くまで待ちます。


kedi no tsubuyaki-チャイ2


沸騰したら、茶葉を湿らす程度に上のヤカンに湯を注ぎ、2~3分蒸らします。


上のヤカンに湯を適量入れて、その分だけ下のヤカンに水を足します。


また弱火にかけ、下のヤカンにお湯が沸いたらできあがりです。



kedi no tsubuyaki-チャイ


チャイはポットに入れてお出しします。チャイグラスに3~4杯分あります。あ、ちなみに注文が入ってからチャイを淹れるわけじゃないですよ~ 30分近くかかってしまいますから^^;


トルコの紅茶は、淹れ方の違いもあるのでしょうが濃くてまろやかです。少し烏龍茶のような風味もあり、東洋的な趣があります。黒海沿岸のリゼという地方が紅茶の一大産地で、店でもリゼ産の茶葉を使用しています。アールグレイ紅茶もありますが、イギリスなどのものと違って柑橘系というよりは花のような優しい香りがします。


2種類の茶葉を使用した「スタンダード」は¥350、「アールグレイ」は¥400です


kedi no tsubuyaki-ロクム&ナッツ


トルココーヒーとチャイにはロクムまたはミックスナッツが付きます。ロクムは「ゆべし」に似たトルコの伝統菓子で、もちもちした食感で甘く、中にはナッツが入っています。やはり名古屋なのでコーヒーにはおまけを付けないと!


コーヒーとチャイの紹介でずいぶん長くなってしまいました。

その他のメニューはまた次回ということで。

すっごい突然ですけど。

店、もう営業してます。しかも先週から・・・


「オープンまでの悪戦苦闘の日々を綴る」ブログではなかったのか? 普通、内装工事が完了した時点で写真をアップし、宣伝を始めるのではないのか? そもそもオープン日ぐらい告知しろよ! と、いろいろ糾弾されてしかるべきかとは思いますが、なんかこう、できなかったんだよね。

商用にしろ趣味にしろ、ブログを毎日更新できる人ってすごいと思います。


私もこれからはちゃんと書きます・・・多分。


それでは今日は、店の内装をご紹介します。





kedi no tsubuyaki-ドア


まず入口。レトロな雰囲気漂うドア・・・ っていうか、これはおそらく40年ほど前、以前の借主が店を始めた時のままだと思います。ぶっちゃけお金をかけたくなかったので、手入れだけしてそのまま使いました。これはこれで味があって私は気に入っています。左上にかかっている青いガラスの飾りはナザールボンジュウというトルコのお守りです。邪悪な視線をはね返すとされる目玉のモチーフで、トルコでは玄関先や車の中など様々な場所に飾っておくそうです。


kedi no tsubuyaki-装飾


ドアを開けると、トルコの雑貨類がディスプレイされています。真ん中に2つあるのがナルギレ(水たばこ)で、その隣がバックギャモン(西洋すごろく。トルコ特有のものではないけど)。その他はキュタフヤという地方で作られている陶器の置物類です。




kedi no tsubuyaki-店内


店内は、とにかく縦に細長く、カウンターに人が座ると後ろを通るのが困難なほどです。椅子は、当初背もたれつきのものを検討しましたが狭さゆえに断念。しかしこればかりは仕方ない。以前テレビで見た「激セマ繁盛店」では、席のすぐ後ろが壁という店もあったし、通れるだけ良しとしなければ。




kedi no tsubuyaki-窓際席


窓側の2席は外の景色が臨める特等席・・・ と言いたいところですが、いかんせん上に高速が走っている大きな通りに面しているので味気ない感は否めません。でも、椅子も他の席とは違って(一応)背もたれがあるので、ゆっくりくつろげる席です。左手にある銀のお盆は、トルコで実際にチャイを配達する際に使われているものです。街中ではこれにチャイを入れたグラスを乗せて走り回る「チャイ屋」の姿があちこちで見られます。



kedi no tsubuyaki-kedi置物



キュタフヤ陶器の猫です。東京のトルコ雑貨店「sofa」さんで購入しました。チビ猫の表情が特にかわいい。大きい「おひるねケディ」はsofaさんでも人気の商品だそうです。



kedi no tsubuyaki-絵皿



壁には同じくキュタフヤ陶器の額装タイルと絵皿が飾ってあります。キュタフヤ陶器は他の陶器に比べて柔らかく割れやすいため、絵皿は食器というより装飾品の意味合いが強く、裏には紐を通して飾るための穴が開いています。こちらもsofaさんで購入しました


狭い店内、これで全てです。少しでも雰囲気が伝われば幸いに思います。


ちなみに、改装前はこんな感じでした。



kedi no tsubuyaki-旧ドア


kedi no tsubuyaki-改装前店内



ものすごーーーく年季の入った物件で、スケルトン状態にもかかわらず何かこう、積年の様々な念のようなものが感じられる空間でした。私は、予算面の問題も確かにあったけれど、なるべくこの状態を残したいと思って設計を依頼しました。結果、「どこか懐かしい、ほっとできる空間」というコンセプトが実現できて満足しています。ブラケットライトなんか、誂えたように馴染んでるし。あとは、ここをいかにプロデュースしていくか、ということですね。その一環であるブログをこんなにもおろそかにしていて反省。ほんと、これからはちゃんとやっていきまーす!!














ブログ紹介欄にもあるように、kediとはトルコ語で猫のことです。
店を始めるにあたって、まず悩んだのが店名。覚えやすく、トルコ喫茶というイメージに合う名前 ・・・と言っても、まずトルコ語知らないし、トルコに対するイメージは限りなく貧弱なこの私えー(今では勉強して多少マシですよ)。

とりあえずトルコ料理や雑貨の店の名前を調べてみましたが、直球の「イスタンブール」「アンカラ」といった地名を使っているか、英語名にしている場合が多く、あまり参考になりませんでした。
google翻訳を使って思い付くまま単語を打ち込んでみても、発音が難しかったりインパクトがなかったり。さて困った。と思っていたところ、トルコのガイドブックで「トルコは猫天国」という記述を発見。猫!猫ならうちにも2匹おりますよ、白ねことしましまアキラのでっかいのが。


猫はトルコ語で何というのか?早速googleの中の人に聞いてみたところ、「kedi」とのお答えが。ついでに音声も聞いておこう。「ケディ」。中の人、結構渋い声です。ケディか、そのまんまだな。響きもちょっと可愛げだし、覚えやすいし、これでいきますか!

しかしそれでは短すぎます。「猫の家=Kedi Evi(ケディイェヴィ)」言いにくい。「可愛い猫=Sevimli kedi(セヴィミケディ)」ダメだ~やる気なし「猫の庭=Kedi Bahçe(ケディバチェ)」イマイチ。特殊文字が入っているのもちょっと困る。

あれこれ調べまくった末に、「もういいじゃん、kedi kediで・・・」と、半ば投げやりに決めたこの名前、今では結構ハマってるんじゃないかと思ってます。猫の額のように小さく、猫の通り道のように細長い店内。何語なのか、何の店なのかよくわからないところもアンテナ高い方々の好奇心を刺激するのではないでしょうか。しかし、喫茶店だということはアピールしないといけないので、店舗のデザイナーさんにお願いして↓↓↓のロゴを作ってもらいました。



kedi no tsubuyaki-logo



 「猫とデミタスカップとチャイグラスをモチーフに」という、???な依頼を、見事に形にしていただきました。感感謝です!!

そもそも、なぜトルコなのか?

私はトルコに住んでいたこともないし、トルコ人の友人や彼氏がいるわけでもない。それなのに、なぜいきなりトルコ??

これが本当に、自分でもこんなのアリか、という成り行きなんですよね。物件を借りた当初は、テイクアウト専門の激安コーヒーショップをやるつもりでした。「150円なら絶対流行るはず!」とノリノリで計画を立て始めたのですが、すぐに挫折。そういう店をやるなら1階路面店でなければダメ。ここは2階(実際は中2階)だから、安かろうがわざわざ入ってくる人は少ないだろうという至極当たり前の理由からでした。では次なる手は。

やはり着席スタイルの喫茶店にするしかないか… しかし、それにしては周りに競合店が多すぎる。

ていうか1階に、いわゆる「喫茶店」の王道を行くような店が入ってるし。かといって、4坪(しかも縦長)というこのスペースでは、コーヒーを出すぐらいしかできない。じゃぁ何か店に特徴を持たせるか、と考えたのは、「昭和モダンカフェ」でした。この店が入っているビルは築40年を超える年季の入った建物で、至るところに昭和の面影というか昭和そのもののレトロな雰囲気が漂っています。私が借りている部屋は、ビルの開業とほぼ同じ頃から男性が一人で喫茶店を経営していて、ご高齢のため2年前に店を畳んだということです。

残された壁のブラケットや木枠の建具がいい味を出しており、これを生かしてレトロモダンな演出で店をやったらどうかと考えました。コーヒーはダッチコーヒーとネルドリップ、手挽きのミルも置いて、器や装飾品は家の物置にいろいろ古い物があるからそれを引っ張り出して… と、これまた自分の中ではすぐに盛り上がり、店の名前は「ノスタルジア」というところまで一気に決まったのです。

それが、根底から覆されたのがある日のこと。

日頃からお世話になっている方に喫茶店を始めると話したところ、今時普通にコーヒーを出しても流行らない、マニアに訴えかけるようなオンリーワンの店でないと無理、と言われたのです。何かそういう戦略はあるのかと問われ、私は苦し紛れに「トルココーヒー…とか…」と答えました。私もコーヒーの味で勝負ができるとは到底考えておらず、ベトナムコーヒー、トルココーヒー、香港珈琲といった珍しいコーヒーを売りにしようと思い始めたところだったのです。するとなぜか、「トルコ喫茶、いいね!」ということになり、あれよあれよという間に私はトルコ道一直線になってしまいました。

とはいえ、思い込みの激しい暴走列車的な性格のため、そうと決まればとことんトルコ。今では常にチャイを切らさず、極甘のお菓子で疲れを癒やし、ネットの検索履歴は「トルコ」ばっかり。
暴走列車でイスタンブールまで突っ走っていきたいところですが、それはもう少し先のことになりそうです。

「名古屋初!?のトルコ喫茶オーナーのブログ」と、堂々タイトルに掲げておりますが、実はまだ開店準備中です。11月3日(水・祝)のプレオープンまで、悪戦苦闘の日々の記録にお付き合いいただければ幸いです。

それにしても、トルコ喫茶とは何か?と、まずその説明から始めなければなりませんね。文字通り「トルコの飲み物とお菓子を出すお店」なのですが、そう言われてもなかなかピンと来ない方も多いと思います。

喫茶店といえばコーヒーと紅茶。トルコ語では、「カフヴェ」に「チャイ」です。トルコではどちらも日常的に飲まれていて、なおかつ他の国とは違った独特の淹れ方をします。

カフヴェ(この先は便宜上「トルココーヒー」と呼びます)は、ジェズベという小さな手鍋に粉と水を入れ、火にかけて煮出したのち粉を濾さずにカップに注いで上澄みを飲みます。いかにも苦そうですが、渋み・酸味といった雑味のないすっきりとした苦さなので、コーヒーが苦手な方にはかえって飲みやすいかもしれません。当然ながら非常に濃く出るので、器はデミタスカップを使います。


チャイは、インド周辺の国々で飲まれているスパイス入りの濃厚なミルクティーとは違って、ストレートの紅茶です。これもチャイダンルクという専用のヤカンを使って淹れます。チャイダンルクは大きいヤカンの上に小さいヤカンを重ねた二段式ヤカンで、上に紅茶葉、下に水を入れて火にかけ、お湯が沸いたら上に注いで下に水を足し、再び沸騰したらできあがりです。耐熱ガラスでできたチューリップ型の小さなグラスに入れて何杯も飲むのがトルコ流。チャイは濃く作って好みの濃さに割って飲むのが通常です。最初に紅茶葉を蒸気で蒸らし、その後もゆっくりと温めながら抽出するので、濃くても渋みはありません。

コーヒーもチャイも、弱火でゆっくり煮出すのでマイルドになるんですね。


飲み物はこの2つをメインに、ハーブティーやジュースを検討中。フードは、シミット(ゴマのついた堅めのパン)、ロクム・バクラヴァといったお菓子、ドライフルーツ・ナッツ類など。店が約4坪・カウンターのみ6席と非常にコンパクトなので、できる範囲内でオリジナリティのあるメニュー作りを考えています。


トルコに住んでいた時、もしくは行った時の、あの味を日本でも広めたい!! ・・・というのが通常の開業動機なのでしょうが、私の場合ちょっと事情が違うのです。そのあたりのことを次回から時間を遡りつつお話していこうと思います。