虹(にじ、霓)とは赤から紫までの光のスペクトル が並んだ円弧状の光 である。気象 現象の中でも大気光学現象 に含まれる。
太陽
の光が空気中の水滴によって屈折
、反射
されるときに、水滴がプリズム
の役割をするため、光が分解されて複数色(日本では七色とされる)の帯に見える。雨
上がり、水しぶきをあげる滝
、太陽を背にしてホースで水まきをした時などに良く見ることができる
虹の色数
虹の色 の数は現在の日本 では一般的に七色(赤 、橙 、黄 、緑 、青 、藍 、紫 )と言われるが、地域や民族 ・時代により大きく異なり、ドイツ では五色、スウェーデン では六色(赤、黄、青、緑、桃、藍)である。日本でも古くは五色、沖縄 地方では二色(赤、黒または赤、青)とされていた。なお現代でもかつての沖縄のように明、暗の2色として捉える民族は多い。
赤地に黄、緑、青の縞(赤、黄、赤、緑、赤、青、赤)だとする地域(インドネシア 、フローレンス島 )も存在し、スペクトル として光学的に定められた概念とは異なった順序として色が認識されることも多い。
スペクトルの項で後述するが虹を7色としたのはイギリス人の科学者ニュートン が最初であり、「オリジナルの基本色は、赤・黄・緑・青・菫それに橙・藍がありその中間に無限の変化がある」と述べている。故にイギリスでは一般的に虹は7色とされている。
右の画像は、日本手話
の「虹」。「七色」を数詞の7で示し上方にアーチを描く。日本手話の数詞はソロバンと同じで、親指が5。他の指が1。画像は5+2で7となる。日本人の「虹の七色」という近代の虹のイメージからこの表現が選ばれたという。