仕事終わりに渋谷に走り、休日も面倒だと思いながら渋谷に向かい、
週に3、4回ほど地下アイドルのライブに通う生活を送っていた。
私は女で、応援する対象も女で、他のオタクたちとなんだか違う目的で
毎回地下に降りていたような気がする。
アイドルたちの活躍を応援したいとか可愛いだとかはほとんど思っていなくて
実際は自分自身を認めてくれる場所になっていたから通っていたのだった。
だから他のオタクたちとの価値観も違うし、オタクが気持ち悪いと思っている。
こんな場所からはやく抜け出したいと思いつつ、
実際に抜け出したあとに請求された金額を見てがっかりした。
アイドルから自分の存在を認めてもらう実感を得るにはお金がかかる。
1分間直接話すのに1500円。
画像にメッセージを書いたり個人に向けた動画を送るサービスに2000,3000円。
これらの積み重ねで自分の月給以上も使ってしまっている。
とんでもないものに依存していまっていたことに見てみぬふりをしていた。
もう20代半ばなのに一切ない貯金。
定期的に起こる鬱症状。
不安といえば、不安だが、これからまた真面目に堅実に生きれることが嬉しくもある。
私は、この依存から抜け出せたのだ。
自分が一番嫌いな生き方をしている女たちとそれに群がる気持ち悪い男たちがいる
居心地の悪い空間にもう行かなくてもいいんだ。
これから少しずつでも貯金を増やしていけばいい。
渋谷に向かっていた往復の交通費、チケット代、ワンドリンク代、
大量の枚数の特典券代、他諸々、こんなのにお金を使わなくても、
今まで読まずに本棚に積まれていた本を消化することで心が豊かにできる。
こんな経験もきっと無駄ではない。
人に迷惑をかけなければいい。ちゃんと生きれればいい。
地下アイドルに夢中になった1年間で得たことを胸に
今日からまた直向きに生きていこう。