僕がダンスに興味を持ったのは24時間テレビを見た時。

何気なくテレビを見ていた僕だったが、その映像に僕は釘付けになった。

人が本物のロボットの様に動いている。

衝撃だった。

あまりのリアルさに一瞬で心奪われ、その瞬間にダンスをやることを決めた。

その後分かったことなのだが、そのダンスのジャンルは「アニメーション」というもので、よくロボットダンスとか言われるようなダンスジャンルだった。

その映像を見た時、僕は高校三年生。

大学に入学することが決まっていた。

すぐにSNS(当時はmixiが流行っていた)を使い、その大学のダンスサークルの先輩を見つけメッセージを送った。

「ダンスサークルにはいりたいのですが」

この一文だけ送り、返信を待つ。

するとすぐに返信が返ってきた。

「入学式の時に踊るから、その時声をかけて。楽しみに待っているよ」

とても丁寧な返信である。

今思えば、よくこんな怪しい奴のメッセージに対応してくれたなと思う。

そして当時の見切り発車には自分自身も驚かさせる。

その時の僕はというと、ワクワクして寝れないくらい興奮し、見様見真似で夢中で踊っていた。

勿論、部屋の中で1人で。

家族に見られたら死にたくなるであろう、と思うくらい気持ち悪く、でも精一杯真似て踊っていた。

これが僕のプロダンサーを目指しはじめた第一歩。