雅は日記を書いていた。様々な感情的な障害を乗り越えてきた。そのときは自分が嫌いだった。うつのためにいろいろと体が動かなかった。ある時、それを医師に話すと~馬鹿野郎と日記に書きなさいと提案される。親父が憎かった。ジャーナルライティングと呼ばれるこの方法で実際に書き始めた。親父に対する怒りがはけると逆に感謝の気持ちが出てきた。親に対する愛情とかも出てきて、それから自分に対する愛情が出てきた。自分が好きだと書いてみた。しっくりした。母親もやって見た。兄弟もやって見た。愛情が沸き上がる。自分について記すと好きなことがたくさん出てきた。本が好きだとか、好きな異性とか、好きな音楽とか・・・ジャーナルライティングは大きな力がある。

 入院中に付けていて気持ちが充実していた。入院仲間のカウンセリングをしていたら、ある女性が私も聞いてと言ってきた。日記をつけて心の余裕があった俺は彼女の重たい話と家族の話を聴いた。コメントもした。仲良くなった。彼女はやがて恋人になっていく。自分大好きになったら大好きな彼女ができた。ラブレターを渡した。数年後、彼女が家に来て、愛していますと言ってくれた。時間はかかったが相思相愛になった。すごくうれしいし、毎日思いだして元気になる。自分大好き。これが恋のコツなんだ。