もう52にもなるといろんなところで人生を語っている。年若い女性に相談されることもある。作業所で。病気でゴロゴロして、苦し
いと言う人がいる。はなしをじっとぼくはきいている。人生の秘訣1。傾聴。これは人の話をじっと黙って聞くこと。話し中に、こ
っちの意見を言って中断させない。かなりの修練がいる技術で、もう23年(=双極性障害の年数)人助けとしてしている。そのお
かげで入院中に彼女ができたのだが・・・ 人は聞いてほしい人が多い。自分の苦しみを話したいのだ。後は愚痴。医師との関係。
なかなか彼氏ができないんですなんてものもある。最近は彼氏彼女がいないのが当たり前との報告もある。
どうやってこの秘訣1を練習しているか。電話なら距離が取れるので電話で母と会話している。一人暮らし26年なので、滅多に
実家に帰らない。結構、訪問看護を週3日、作業所、ゲームを作る仕事、家事と忙しく、彼女にも本当に滅多に会えない。近所なの
に。スーパーであったりすることもある。あっちも一人暮らしで同じような生き方だ。アイコンタクトですんでしまうので、いいの
かなあ・・・ まあ、もう17年もやりとりしてきたし(大きな精神科で知り合った)
話がずれたが聴くことに集中し、そうだねと合図地をうつ。たまに体制を変え、おかあさんばかりになっているねえ、ぼくがはな
してもいい?と切り返す。母とは仲がいいのか60分も固定電話で長話。結構聞く方が多い。滅多に還れないのだが、それでつなぐ
。
繰り返すと人の話をじっくりきく。きつくなったら、自分が話してもいいか聞いて交代する。なかなか50:50にはならない
が(母親の愚痴は長いのが普通だろう)そんなことを意識して会話のトレーニングをする。いつもする必要はないが、思いついた
らやってみてほしい。