未来志向型キャリアコーディネーター
植村ちえです。
キャリア理論において
40~45歳は人生半ばの過渡期と
言われています。
レビンソンは、人生を4つの発達期に分け
そのうちの40~65歳を中年期としました。
その期間のはじまりの約5年間を
『人生半ばの過渡期』と位置づけ、
成人期から老年期の間の中年期での
重要な時期だと捉えました。
40~45歳ごろというと仕事では
どんな役割で、どのような職務を
果たしているでしょうか?
人によってキャリアも業種も異なる
ため、一概に定義づけすることは
難しいですが、一般的には、
中堅的な立場で、部下の指導や
会社の発展に直接的に関わるポストに
つき、自分自身だけではなく
会社全体を見通した働きが
求められてきます。
と同時に家庭においても
特に女性は子どもの進学や
親の介護など、とても大きな問題
に直面する時期でもあります。
仕事においても家庭においても
私の人生で大切なものは何だろうか
と考えるようになるのが、
この『人生半ばの過渡期』なのです。
私は今、44歳ですが、この1,2年が
まさにこの時期のど真ん中にいました。
実際、この時期、子どもが不登校に
なり、それがきっかけで仕事をこのまま
続けていけるだろうかと思うように
なりました。
その結果、私は子どもに寄り添うために
仕事を辞める決断をしました。
そしてさらに、組織に属さず独立して
働くための土台づくりをはじめました。
この『人生半ばの過渡期』を意識して
いたわけではありません。
気がついたらたまたま一致していたと
いうわけです。
こうして私はまだ過渡期にいる
わけですが、この時期を過ごしながら
感じることは、
自分の中で心が揺らいだ瞬間・出来事を
素通りしないで、しっかりと見つめる
ことが大切だということです。
なぜ心が揺らいだのだろうか
心が揺らいだ背景にはどんな自分が
いるのかをじっくりと感じてみましょう。
すると、自分が大切にしていきたい
価値観が明確になります。
そこから、自分がいかにして心豊かに
生きていくことができるかの
プロセスがはじまっていくのです。
人生半ばの過渡期…ご自分にとって大切な
人生の節目、転機ともいうべき時期かも
しれません。
自分らしく生きていくための大切な時期
だと捉えてみてはいかがでしょうか?