あすかは
軽い過呼吸症状
病状は 大した事ない
原因は
何も 食べていない、水分不足、
あと ――心理的要因――
という事だった
そうだよね
たのしいランチデートのはずが
別れ話だったんだもの ・ ・ ・ ・
彼を呼び出し 泣き狂った後――
どうしていたんだろうか?
その日の 彼の携帯の着信履歴には
あすかからの電話が 20回余り ・ ・ ・ ・
私はずっと
彼とあすかの関係に 苦しみ続けていた
あすかの事を 憎みながら
「かわいそうな人 ・ ・ ・ ・ 」
という思いを いつも どこかに持っていた
あすかは今、
彼にも 助けを求めている
午後7時
あすかのご主人が 病院に到着した
そして
彼と私は あすかのこどもーSOUを
保育園に迎えに行った
SOUは とてもお腹を空かせていた
私は
いつものように ミルクを飲ませた
満腹になり ご機嫌になったところで
SOUを 病院まで 連れて行き
あすかのご主人に SOUを渡した ・ ・ ・ ・
あすかのご主人は
SOUを抱き
「いつもいつも すみません。
何から何まで お世話になりっぱなしで―――
会社で なにかあったのでしょうか ・ ・ ・ ?」
頭を深々と下げ 私と彼に尋ねた
彼は
「いやいや、何もありませんよ」 と手を横に振り
軽く微笑んでいるようにも 見えた
私は 彼の態度に 嫌気がした
――大うそつき――と思いながら
「SOUちゃんは ミルクを飲みました お腹はいっぱいです」 と
言い 質問には 答えなかった
私は ご主人とこれ以上の会話をしたくなかった
私は 再度深々と頭を下げる ご主人を後に
振り切るようにして
彼と一緒に 病院を出た
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ご主人―ご主人、いい加減気付きなさいよ!!
いくら鈍感といえ、バカじゃないの!
と叫びたかったけど ・ ・ ・
ここは病院の中、子どももいる、
騒ぎを起すわけには
――いかないです――