私たちは価値観の転換期にいるようです。
今までお世話になったお金システムを見直す時期。
"そこから旅立つことは とても力がいるよ"
とハナレグミが歌っているように、住み慣れた場所を離れ、行った事の無い環境に身を置くのは怖いもの。
恐れず、いや恐れながらでも次へ行こう。
己のライフスタイルを少し変えるところから始まるはず。
二十代、三十代が特に動くべし。
知る、そしてなにより体験。
その為には体力


天外伺朗さんのメルマガと、カジケンさんのブログ記事をそれぞれ紹介します。
分かりやすい言葉で書かれとるね。




"- グローバル化とデジタル化により、先進国は経済的に受難の時代。もちろん日本に生きる私たちの大半もそう。
- 技術革新と貨幣経済の発達で、お金で満たせる欲求はだいたい満たせてしまったのが今の現状ではないか。"
カジケンブログ
"ブログはじめますた。
今、日本で起きていることの傾向と対策。" | カジケンブログ
http://kajikenblog.com/?p=1




天外レポート No.60 (2012/02/02)
1月30日(月)に発売された『週刊現代』で「これからの日本を考えるヒント」という特集が組まれました。日本がずるずると衰退していく、という悲観一色の記事の中で、下記のように私のコメントが引用されました。
「ソニーの設立趣意書には『自由闊達にして愉快なる理想工場』という一節があり、創業期には、従業員がハッピーで夢中になって仕事に取り組む『フロー状態』が大切にされた。
経営者も数字を見るだけの合理主義者とは違い、人間性を深める自己研鑽を続け、従業員のお手本になっていた。
その中から、多くの画期的な商品も生み出された。
日本は、いまさら高い成長を望んでも無理。
企業は原点に立ち返り、経営の質を見つめ、内面的充実を目指すべきです」
限られた紙面の中でやむを得なかった、とは思いますが、これでは私の語った主旨がまったく反映されていません。
以下に思いのたけを述べさせて下さい。
ただでさえ競争力をなくしてきた日本の産業界に、激しい円高が直撃し、多くの人が絶望的な気分になっています。
週刊誌は売り上げを伸ばさなくてはいけないので、そういう人々の気持ちに迎合するように、「このまま日本は沈んでいくのか!」という記事が好まれるのでしょう。
私は、根本的に物事のとらえ方が少しおかしいと思います。
日本は既に「量的拡大の時代」が終わり、「質的充実の時代」に変容しつつあります。
その変容は、20年以上前から密かに進行していましたが、3.11以降、より明確になりました。
ひと言でいえば「GDPからGNHへ」です。いままで、国はGDP(*1)だけで評価されてきましたが、これからは先ごろ国王夫妻が来日していたブータンで始まったGNH(*2)が重視される、という事です。
電力不足で東京の街が暗くなりましたが、それまでいかに無駄にギンギンギラギラ明るくしていたか、気づいた人は多かったと思います。
無駄に明るくした方がGDPは上がります。
大震災のニュースに紛れてしまいましたが、同じ頃にホリエモンの裁判が報道されていました。
彼は自家用ジェット機にガールフレンドを乗せて海外のリゾートに行っていましたね。
そういう人生を目指す人が多いほど、日本のGDPは上がります。
ところが日本の若者の多くは、そういう人生より、被災地で泥にまみれて瓦礫と格闘する人生に意義を感じています。
つまり、未来を担う若者たちは
すでにGDP至上主義から離れているのです。
ギンギンにエゴを追求ばかりをしている人より、瓦礫と格闘している人の方が人間として一皮むけているようにも思えます。
いまの社会の指導者層は、まだまだGDP至上主義者がほとんどです。
つまり、若者たちより遅れた人たちが
国や企業を牛耳っています。
人類はどんどん進化していますので、いつの時代でも若者の方が先に行っています。
古今東西あらゆる賢人たちは、質素で謙虚でつつましい生き方を理想的な人間として説いてきました。
そういう人は、あまりモノを買わないでしょうから、国がそういう人だらけになれば、GDPは見るも無残に
下がるはずです。
逆にGDPが高い国は、贅沢をし、無駄使いをし、エゴを徹底的に追及する人にあふれているはずです。
ついでに言えば、高度成長期には私腹を肥やす汚職が盛んになります。
昔の日本や、いまの中国がそうです。
つまり、国民の精神的レベルが向上すると、自動的にGDPは下がるというというのが、社会と経済の基本的な原理です。
経済学の始祖といわれるアダム・スミスは、もともとは倫理学が専門の哲学者であり、この矛盾に深く悩んだ、と伝えられています。
GDPで中国に抜かれ、産業界が競争力を失いつつある日本の現状は「ああ、沈んでいく!」と嘆くような話ではなく、「社会が進化しているな」と、喜んでもいいのです。
ただし、うつ病だらけのいまのほとんどの企業の経営は抜本的に改めるべきでしょう。
このままでは、優秀な若者は企業には入らず、NPO,NGOで活躍する方向に行きます。
もっと従業員が喜びにあふれ、元気に自己実現に向うようなマネジメントが求められます。
それが、企業のレベルのGNHです。
そのキーが「フロー」です。
もちろん、「フロー経営」は会社の業績も飛躍的に伸ばしますから、それは単に従業員の幸福だけではなく、GDPにも貢献することになります。
これは無理矢理押し上げられたバブル的なGDPではなく、付加価値を創造することによる、実質的で健全な繁栄です。
「GDPからGNHへ」ということを、企業のレベルで語るなら、「売上・利益至上主義から、従業員の幸福度を最優先にした経営へ」ということになります。
企業の場合には、それがしっかりできれば売り上げも利益も自然に上がるので、GDPをないがしろにしている事にはなりません。
いま天外塾でお伝えしているのは、結局「GNHの大切さ」ということであり、社会全体の進化の流れに沿った企業経営になります。
これからの社会の進化と、その中でどう生きていくかは『GNHへ』(ビジネス社)に書きましたので、ご参照
いただければ幸いです。
この本が3.11以降の日本の進路を考える上で皆さまのお役にたつことを願っています。
*1.GDP(Gross Domestic Product)国内総生産。
一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額。
*2.GNH(Gross National Happiness)国民総幸福感。
(Wikipedia)