東大ママK子のマイペース読書日記

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本好きの50代女性です。好きな本の感想をなるべくネタバレなしで、ゆるゆると書いていきます。紹介した本を読んでいただければ嬉しいです。シニアモデルをやっています。そして、いちおう東大生二人の母です(何か引っかかればとあさましく書かせていただきました)。

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こんにちはニコニコ

読んでいただいてありがとうございますドキドキ

 

今日ご紹介するのは

アガサクリスティ賞

本屋大賞を受賞した話題作

『同志少女よ、敵を撃て』です。

 

話題作であることが納得できる

ものすごく素晴らしい作品でした。

 

第二次世界大戦下の

ドイツとソ連の戦いを舞台に

ソ連の女性狙撃兵として戦う

少女セルフィマを中心にした

狙撃兵隊の女性たちや

彼女を取り巻く女性たちの話です。

 

もちろん男性も登場しますが

女性たちの物語だなと思います。

 

作者が男性であることを忘れるほど

女性が素晴らしく描かれてもいます。

 

肉親や住むところを失い狙撃兵となる

セルフィマを始めとした女性たち。

ママ

シャルロッタ

アヤ。

 

そして、その指導者である

イリーナ。

 

看護師ターニャ。

 

スパイとして帯同する

オルガ。

 

そして、

ドイツの狙撃兵と情を交わしながらも

前夫との子を産むサンドラ。

 

それぞれ民族や階層などの

事情や思いを抱えながらも

強くたくましく生きていく

とても魅力的な女性たちが描かれた物語でした。

 

シスターフッド小説とも言えると思います。

 

タイトルでもある

「同志少女よ、敵を撃て」

という文章が最後のほうでで来るのですが

そのときの

とは…。

 

とても、印象的なシーンでした。

 

そして

戦争には

誰一人勝者はいないのだと思います。

 

戦争というものが

いかにばかげたものか。

 

戦争により

傷つき、命を失う女性たち。

その中で生き残っても

心の傷はいえることはなく…。

 

しかし、生き残った女性たちに

光が見える終わり方に救われました。

 

とてもとても素晴らしい1冊。

 

ぜひぜひ読んでいただきたいと思います。

 

このような本が

日本で評価され

多くの人に読まれている…ということに

日本という国も

捨てたものではない…という感じを受けています。

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

このブログを読んでくださった方が

より素晴らしい毎日を過ごすことを祈っていますニコニコニコニコ