この間、国道のバイパスを車で走っていたら、側道から車が飛び出してきました。
一時停止もせずにそのまま入ってきて、危うくぶつかりそうになりました。
急ブレーキをかけて何とか難を逃れましたが、心臓が止まるかと思いました。
どうも最近、車に乗っていると乱暴な運転が目立ちます。
この他にも、狭い田舎道で対向車と交互に通り抜けなければならない時に平気で突っ込んできて譲ろうとしないとか、
片側一車線の道路を走行していて、邪魔だとばかり後ろから追い抜かれるなど、結構あります。
私の運転が遅いせいかもしれませんが、そんなに急ぐのも如何なものかと思われます。
車の運転ばかりではありません。
最近の人(私も含めて)は自制心というか、克己心というか、やせ我慢というか、そういった自分をコントロールする能力が減ってきているように感じます。
今日び、克己心などという言葉は、半ば死語になった感もあります。
これは日本人だけでなく、世界的な傾向のようです。
インターネットやテレビなどメディアの発達により、知りたい情報はたちどころにわかりますし、商業主義やホスピタリティーの名のもとに、手取り足取り世話してくれます。
便利になって嬉しいものですが、だからと言って自制心がなくなるのも問題です。
自制心がどのくらい大事か、調査した結果があります。
長期間の追跡調査で、幼い頃におもちゃとかお菓子の誘惑に耐えられる子は、その後成長した時に、立派に社会で活躍している人が多いという結果でした。
そういうわけで、今の世の中でも自制心を強めることは非常に大切です。
心理学的には、自制心に関して最近いろんなことがわかってきています。
それによると、自制心は心の中の筋肉のようなものだそうです。
運動をずっと続けると、筋肉が疲労して活動量が衰えてしまうように、自制心も疲労します。
渋滞中の車の運転など、強く自制心を働かせた後は、何かを我慢しろと言ってもできなくなります。
また、筋肉の疲れはエネルギーの消費が原因で起こり、回復のためには休んで糖分などのエネルギーを摂取すれば良いですが、これも同じです。
疲労した自制心は、糖分を摂取することにより回復します。
であれば、自制心を高めるためには日頃から筋トレするように自制心の鍛錬をすれば良いのでしょうか?
実際にその通りで、日々の訓練により自制心は高まります。
考えてみれば、自制心は脳みその働きによるもの。
そして、脳みそも身体の器官のうちの一つなので、同じような性質を持つのでしょう。
そういうわけで、自制心を高めようと思えば、毎日何かしら我慢をするようにしてみましょう。
近くまで出かける時にはできるだけ歩くとか、ご主人や奥さんに怒られても、怒り返さずににっこりと「悪かったよ」と返答するとか。
ただし、体調を壊してしまうような無理なやせ我慢はやめましょう。
寒いのに薄着でいるとか、喉が渇いてもお茶も飲まないとか。
あと、自分だけでなく若い人、子供や孫にはそうするように仕向けてあげましょう。
世のため、彼ら自身のためにとても重要です。