最近は、格差社会といわれていて、貧富の差が拡大しているようです。
私の若い頃は一億総中流社会とか言われていました。
ここ20~30年の間に大きく変化したものです。
ただし、社会の変化に対して、我々の心情はそんなに変わっていない気もします。
お金に対する意識など、特にそうです。
お金を極端に卑しいものと思ったり、逆に拝金主義に陥ったり。
お金との付き合いは、とかく難しいものです。
お金に対する私たちの向き合い方を調べる、面白い実験結果があります。
被験者は、事前にお金を描いたポスターを見せられます。
その後、いろんなテストを受けます。
まず一つは、実行するのが難しい仕事を課せられます。
お金のポスターを見せられなかった人は、周囲の人にさっさと助けを求めます。
が、ポスターを見せられた人は、助けを求めるまでの時間が長くなったそうです。
次に、人が困っているのをみた時のフォローについて。
ポスターを見せられた人は、手助けする時間が短くなります。
そのほか、ゲームを大勢でなく一人でするのを好む、
新たな知り合いに対してよそよそしい、
などの変化が見られたということです。
そして、テストが終わった後に募金のお願いをした時も、お金を寄付する金額が少ないというおまけも。
お金で人間が変わるといいますが、こうして比べてみると驚くべき変化が出てしまいますね。
実生活ではここまで極端ではないでしょうが、よくよく気をつけなければなりませんね。
このように、お金で態度が変わらないようにするためには、私たちの生活、特に経済活動をするときの目的をぶれずにしっかりと持つことが大事です。
儲けるというだけが目的では、上記のようなお金の罠に陥ってしまいます。
商売に失敗はつきものですが、失敗しても粘り強く取り組むことができなくなります。
儲けることはもちろん大切ですが、そればかりではダメ
その商売が、自分の好きなことかどうかが重要です。
そして、さらに他の人の役に立つこと。
この二つが揃うことで、やりがいとなります。
やりがいこそが、仕事を続ける大きなモチベーションとなるのです。