最近の合言葉といえば暑いの一言。
ここ2、3日は雨で涼しいところもあるようですが、今年の夏の厳しさは耐えられませんね。
外に出る気もしないので、家で汗をかきながら寝転がっています。
そして、口でぜいぜい息をしながら、ふと考えます。
そういえば、最近笑っていないな。
厳しい暑さで、日々疲れているせいかもしれません。
あるいは、暗いニュースが多いせいかもしれません。
はたまた、単に年取って感情が鈍くなったせいかもしれません。
しかし、だからと言って笑わないのはいかにも勿体ない。
昔は、笑うことははしたないとか、威厳を損なうとか思われていたこともありました。
しかし、今や笑いは心理的、社会的安全弁としてなくてはならないものとなっています。
具体的な笑いの効果については、以前にも何度か書きました。
免疫力がアップしたり、生活習慣病を予防するなどの健康面の効能、
リラックスしたり、ポジティブな気分になるという精神面での効能、
人間関係を円滑にするという社会的効能、等々。
こうして見ると、いいことばかりです。
笑わない手はありません。
ただ、とても笑う気にならないという場合もあるでしょう。
重大な怪我とか、大きな不幸、日々の余裕のなさ、等々。
それでもなお、笑うことを推奨します。
例として、五体不満足で有名な乙武洋匡さんの話があります。
昔、街で友達と待ち合わせをしていたら、ヤクザに話しかけられ、親切にされたそうです。
後で、母親にその話をしたら、
「あの人たちはせいぜい指一本しか詰めないのに、あなたは全身を詰めているんだから、敬意を払われるのも当たり前」
と言われたそうです。
これがお母さんに、「こんな体に生んでしまってごめんね」などと泣き崩れられたりしたら、乙武さんも辛気臭くてやってられないでしょう。
ですが、こんな風に冗談にして笑い飛ばすと、不思議と元気も出てくるものです。
そういう意味では、大変な状態の時こそ、笑うことが大切なのかもしれませんね。