この土日は、家族四人が揃って家にいました。

 大変珍しいことです。

 長女が、高3で部活を引退している上に、次女は吹奏楽部のコンクール予選で敗退したため、部活が休みになったのです。

 次女は、今までの疲れが一気に噴き出したのか、休日も至って不機嫌。

 普段の饒舌さは全く影をひそめ、食事をとると、すぐに自室にこもってしまいます。

 それに対して、長女はさほど疲れていないせいか、上機嫌。

 特に機嫌のいい時は、私に問題を出してきます。

「この○○という単語の意味は?」とか、

「近世の△△国で発達した司法制度を何という?」とか。

 私も高校の頃習ったはずですが、答えを聞いてもさっぱり思い出せません。

 この分野の学力では、完全に長女に抜かれてしまいました。

 得意げに答えを教えてくれる長女を見ながら、私はルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」の歌詞を思い出します。


  私は、赤ん坊が泣くのを聞いたり、成長してゆくのを見る。

  彼らは私より、ずっと多くのことを学んでゆくだろう。

  そして、わたしは心の中で思う。

  何と素晴らしい世界。
 
 長女も次女も、この夏休み、悔いの残らないように頑張って欲しいです。