我が家の近所に、愛想のいいおじいさんがいます。
よく自転車に載っていて、私とすれ違うと大きな声でニコニコと挨拶してくれていました。
それが、最近ぼけてきたようです。
ご近所の農家に田んぼを分けてくれと言ってみたり、真夜中に外出して、みんな心配して探し回ったり。
正気な時の状態を知っている身にとっては、寂しい限りです。
日本は有数の長寿国ではありますが、認知症とか寝たきりの人も多いです。
これら病気のない、日常生活を普通に送れる年齢は、平均寿命より10歳くらい下になります。
男性ですと71歳くらいで、女性ですと74歳くらい。
高齢化社会の進行で、どんどん平均寿命が延びていますが、せっかくなら健康な状態で長生きしたいものですね。
健康の秘訣は、月並みですが栄養、運動、休憩(睡眠)。
高齢者の場合は、美味しいものをしっかりとって、無理のない軽めの運動をすることが、健康には大切です。
あと、性格も大きいです。
怒りっぽい人よりは、朗らかな人の方が健康に良いという統計もあります。
確かに、笑うことは健康上、様々な効果が知られています。
・免疫力のアップ
・脳の血流量が増えることによる、脳障害や痴呆症の防止
・血糖値の低下による糖尿病の予防
・血圧や心拍数の低下
・脳内麻薬による鎮痛効果
・ストレスの低下
等々。
ところで、歳をとると性格が変わるとかよく言われます。
あの人は若い頃は大人しい性格だったのに、年取って気難しくなったとか、往々にして頑固になると思われがちです。
ところが、実際に調べてみると、そうでもないらしいです。
性格は年齢とともに変化していくのですが、変化は大きく3タイプに分かれるのだそうです。
・若い頃の性格がより強く鮮明に出てくる人
・若い頃の性格と正反対の性格が出てくる人。
・円熟して丸くなる人
このように性格が変わるのは色んな理由がありますが、中でも対人関係の変化も大きいとされています。
会社で定年になったり、子供が独立したりとかで自分が必要とされないとなると、どうしてもマイナス思考に陥ってしまうもの。
それが焦燥となり、自分や他人への嫌悪となり性格が攻撃的になったり悲観的になったりするという。
では、円熟して丸くなる人はどうでしょう?
これは、男性ホルモンの分泌が低下して攻撃性が低下することが一因とされます。
いずれにせよ、どうせ変わるのであれば、健康のためにも周りの迷惑のためにも、円熟型でいきたいものですね。
そのためには趣味を広げたり、何か新しいことを始めて新たな対人関係をつくって行くのが大切です。
若い時ばかりでなく、年取ってこそ好奇心を旺盛に、いろんなことにチャレンジしていきましょう!