少し古い話ですが、お正月に妻の実家に帰省しました。
実家で、おばあちゃんが、孫たちにお年玉を。
子供達は、うれしそうにポチ袋の中を改めます。
それをおばあちゃんはニコニコと眺めつつ、お金を触ったら手を洗いなさい、誰が触ったかわからんからと言っていました。
私としては、おばあちゃんの前ではあまり何も言いませんでしたが、その言葉にはつい抵抗を感じてしまいました。
まるで、お金を汚いものであるかのような言い方。
割とよく耳にする言い方ではあります。
とはいえ、お金は大切なもの。
汚いものではありません。
それをこういう言い方をするというのは、お金、もっと言えばお金を貯めたり使ったりと取り扱うことにマイナスイメージがあるためでしょう。
昔読んだ本で、お金の単位は海苔弁というのがありました。
その本を書いた人は貧乏学生で、一食を280円以下に抑えて生活していました。
それが海苔弁一食分の値段ということです。
喫茶店に行こうと思ってもコーヒー一杯は海苔弁に直すと・・・と考えてしまって行けないのだそうです。
お金でなんでも買えるというつもりは毛頭ありませんが、お金がないばかりに辛い思いや惨めな思いをすることは数限りなくあります。
そんな人に対してお金は汚いなどというのは、その人を傷つけることにもなりかねません。
私もお金のありがたみをしっかりと感謝して、大切に扱いたいものです。