まだまだ、農閑期で作業に余裕があります。
こうした時に、しっかりした計画を立てておきたいですね。
その際に、気になるのが連作障害です。
原因は必ずしも明らかになっていませんが、主に3つあるとされています。
1)養分不均一
植物の種類によって、必要とする成分に偏りができるために、育ちにくくなるという考えです。
肥料分は沢山あればいいという訳でもなく、バランスが大事です。
色んな成分濃度により、別の成分の吸収量も変わります。
2)アレロパシー
ある植物がつくる物質が別の植物に対して何らかの作用を及ぼすことです。
セイタカアワダチソウが他の植物の生育を抑える物質を出す、というのが有名ですね。
3)病原菌
連作により、その野菜を食害する病害菌やセンチュウなどが増えるという考えです。
農薬で退治できればいいのですが、リサージェンスという現象にも注意を払う必要があります。
これは、ある病害虫を防除するために農薬を撒くと、かえってその病害虫が増えてしまうという現象です。
農薬によって、その病害菌の天敵がいなくなったり、競争相手がいなくなったり、その病害菌が抵抗性を持ったりすることが原因です。
連作障害を防ぐために有効なのは輪作ですね。
数多くの野菜に対して数多くの病害虫や他の障害があり、なかなか一般化しにくいですが、近縁のものを避けて植えればまあ無難でしょう。
育てている中で、特に重要な作物の症状については、事前によく調べておきたいですね。
夏の病気といえども、農閑期の間に知識を仕込んでおきましょう。
※ 連作障害と輪作について、こちらのページにアップしました
→ 農作業は計画的に