先日、久しぶりに講演会に参加しました。

「暮らしと化学物質~水環境から考えよう」というタイトルで、北九州市立大学の門上希和夫先生のお話でした。

 面白かったので、詳しい内容はまた後日書きたいとおもいますが、大雑把に言うと、

・化学物質というと、すぐに危険だとか、有害だとか考える人が多いようですが、現実には現代人に取って化学物質は必要不可欠。

・リスクと乗じずにつき合う必要がある。

・リスクとは漠然と危険性と考えずに、毒性×暴露量で考えるべき。

といったお話でした。



 化学物質に限らず、どんなものでも量を誤れば有害となります。

 水でも飲み過ぎると腹痛になりますし、ご飯でも食べ過ぎると糖尿病になります。

 だから、ゼロリスクと言うのはあり得ません。



 それを聞いて、原発の話が思い出されました。

 開発者側が、事故が起こった時の対策を反対派に説明すると、「リスクがあるから危険だ」となって、反対運動に手が付けられなkなるそうです。

 そこで、「リスクはない」「絶対安全」という説明をしてしまいます。

 すると、絶対安全であれば安全対策をしてはいけないことになります。

 もしすると、それは安全ではないということになります。

 そこで、必要な安全措置がとれなくなって、甚大な事故を引き起こした一因になったと聞いています。


 お話を聞きながら、我々も冷静に良く考えて行動すべきだと思いました。