眠るときは 照明をつけずに真っ暗にして寝る方がよいとのこと。
何とか大学の研究で、明るくして寝た子は近視になる確率が50%以上にも及ぶそう。
我が家では、私が真っ暗派、妻が電球照明つける派です。
長年の血で血を洗う抗争の末、今は真っ暗にしていますが妻の不満は胸の中で燠火となってくすぶり続けています。
私としては、ここでは徹底的に反撃の芽を摘み取っておきたいところ。
ラジオでこの話が流れはじめたのを聞いて、私はすぐに妻に注意を促しました
「ほら、やっぱり電気は消さんといかん」
妻、くやしそう。
しかし、ラジオは続きます。
「・・・そうはいっても、夜にトイレで起きる時などは暗いと不便ですね。
そうしたときには、ベッドの下に照明をつければいいのです・・・」
この言葉に、私はぐっと詰まります。
私は部屋を広く使いたいので、寝室は敷き布団派、妻はベッド派。
現在は、ベッドを買うお金がないということで敷き布団で寝起きしています。
しかし、こんな放送を聞かされては・・・
ラジオのお姉さん、余計なこと言わんでくれ!
と叫びたいのをこらえつつ、私は聞かなかったふりをしてやおら新聞を広げて読みはじめます。
妻は何も言いませんでした。
内心どう思っているかは不明です。
私も聞くのが怖いので、必死で新聞を読むふりを続けます。
ラジオは、まるで何事もなかったかのように別の話題をしゃべっており、それがいかにも白々しく部屋の中を響かせていました。