岡山大学 且原先生の「世界の水の危機的問題」という講演会がありました。

 実は、うちの娘が行っている高校で生徒が受ける講義に親や一般人も参加させてくれるというので行ってきました。

 内容は、前に書いたのと同じようなこと(こちらの記事→農業と水問題)が多かったですが、その中でも今回は経済関連について少しご紹介します。


 毎年ダボスで開かれる世界経済フォーラムでも水問題が世界10大リスクに選ばれたそうです。

 三番目に大きな問題として、食糧問題や異常気象よりも危機的と認識されています。

 しかし日本ではジャブジャブと水を使っています。

 生活用水で一人当たり一日280リットル、産業用水も含めれば2000リットルにもなるそうです。

 それに伴い、水産業も重要となってきます。

 現在は世界で7.5兆円産業だが、2025年には110兆円まで伸びると言われています。

 日本は技術的には優れていますが、マネージメントまで含めた総合力でが遅れています。

 水需要のうち7割は農業用と言われています。

 今は世界中で地下水をくみ上げて農業用に使っていますが、使いすぎて枯渇するのも時間の問題となっています。

 そして、そのようにして作られた農作物を日本に輸入、加工されて我々が食べている、という構図です。

 こうして見ると、日本は水が豊富だから大丈夫、では済まされませんね。