最近、少子高齢化が大きく問題となってきていますね。
日本人の平均年齢も高くなってきました。
46才だそうです。(平均余命ではありません。今の年齢の平均値です。)
ちなみに、アメリカは39才、中国は37才、インドは27才となっています。
若い人が少ないとなると、ベテランが頑張るしかありません。
若いときからずっと日本を支えていられると思うと、張り合いがあってうれしいものですね。
年を取ると、どうしても若者よりも運動能力的には劣ります。
しかし、実生活で役に立つ活動であれば、必ずしも若者が有利とは限りません。
年齢別の能力テストをした結果は色々とあります。
例えば、単純な反応テスト。
キーボードに両手を置いて、画面を見ます。
画面でLが表示されれば左手側、Rが表示されれば右手側のキーを押します。
それで反応時間を調べたところ、若い人ほど早くなります。
しかし、次にキーボードで意味のある文章を打ち込む作業をしてみます。
すると、年齢による差はほとんど見られないという結果になったのです。
つまり、一旦習得した技能については、年齢を重ねてもほとんど衰えることはないわけです。
これは、補償という現象によって説明できます。
上記のテストで言えば、単純な反応速度を補う別の面、例えばあとの文章を予測するといった能力を長年の経験の間に習得して、その分スピードがの衰えをカバーした、と考えられます。
従って、少々のことであれば、経験でカバーすることによって、若者に伍してやっていけるはずです。
自信を持ちましょう。
ただし、若者と変わらない、というだけではまだまだ不満。
やはり、長年の経験を生かして、若者には出来ないことまでやるのがベテランのつとめ。
人生経験を積んだ人ならではの、深みのある課題解決策の提案とか。
例えば、若い男女が結婚したいと望んでいるが、その家族は長年反目しあってきて、とても許されない、
別の男との結婚を強制された女は、一時的に仮死状態になる薬を飲んで死んだふりをしたところ、男は本当に死んだと勘違いして自殺してしまった、
さて、生き返った女はどうすべきか?
といった問題があったとすれば、どのようにその女の人を指導するでしょう?
こんなのは、若い人ではなかなかいい答えが出てこないけれども、経験を積み重ねた人であれば良いアドバイスができるはず?
・・・と思いきや、必ずしもそうでもありません。
このような難易度の高い問題に対して、適切な答えが出せるかどうかは、年齢とは関係ないという調査結果が得られています。
長年の経験を積んだからといって、それが生きる上の知恵となるまで昇華されているとは限らないのです。
では、どうすれば経験を知恵に変えられるのでしょう?
その一つの仮説として、内省することがあるそうです。
自らの経験を、客観的に追体験することが必要だというのです。
そういわれれば、成功者の人たちの多くが瞑想する習慣を持っています。
それも、このような効果があるためかもしれませんね。
現在は、何でも手っ取り早く済ませてしまおうとする時代。
自らの体験を内省するなどというのは、まだるっこしいと感じるかもしれません。
しかし、面倒でもそれが自分の人間性を深めるのに役立つのであれば、やってみる価値はありそうですね。
とりあえず、朝1分でも2分でも、瞑想する習慣を身につけることから初めてはいかがでしょうか。