最近雨は降らなくなりましたが、蒸し暑い日が続きます。

 カンカン照りも大変ですが、蒸し蒸しするのもキツいです。

 夏バテ気をつけて下さい。

 ところで、暑いとなぜ夏バテするのでしょうか?

 調べてみると、原因は一つでなく色々あるようです。

 一つの理由は、暑さにより、内分泌機能に変調を来たし、血液中の塩分/水分バランスが崩れることが挙げられます。

 他にも、汗により血糖値が上昇することや、

 高温であることそのものが、アミノ酸やタンパク質の代謝に影響を及ぼすこと、

 など様々な原因により、食欲不振、身体のだるさ、疲れやすさをもたらすそうです。

 ちなみに、疲れの原因はよく、乳酸がたまるためとか言われますが、最近では乳酸はむしろ疲れから回復するための味方とされています。

 従って、食欲不振で栄養がしっかりとれないのも乳酸やその他のエネルギー源の生成を抑えて疲れを取れにくくしています。

 それでは、夏バテに負けずに、しっかり栄養をとるためには?となる訳ですが、我々には農園という大きな味方があります。

 自分で作った野菜であれば、美味しさ100倍(当社比)。

 なので、今回は畑で普通に取れる野菜で夏バテ防止となる野菜について述べてみます。

 まずは、食欲不振を食欲増進に替えなければなりません。

 それには、辛味成分がポイントとなるようです。

 辛味成分が中枢神経を刺激することにより、消化器系の活動を活発にします。

 そして、消化液や唾液の分泌を促します、つまり食欲を増進します。

 辛味成分の多い野菜と言えば、今の時期であればトウガラシが真っ先に思い浮かびますね。

 カプサイシンが辛味の元です。

 以前書いた、アルカロイドの一つですね。

 あとは、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニクなどのユリ科の野菜群。

 今でしたら、ちょうど、ラッキョウ漬けもおいしく出来上がっていることでしょう。

 ユリ科の野菜に含まれるアリシンや、それがさらに酵素により分解された二硫化アリルが、やはり辛味成分として食欲を高めます。

 ちなみに、アリシンはビタミンB1の吸収をよくする働きもあります。

 ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、やはり夏バテ対策には有効です。

 ダブルの効果ですね。

 この他、ショウガ、梅干しなども食欲増進に効果があります。
 
 なお、これらの刺激物は基本、殺菌効果もあります。

 夏は食中毒の季節でもありますが、こういった面からも有効ですね。

 辛味をもつ野菜以外では、上述のビタミンB1を沢山含むもの。

 今の時期ではゴーヤやエダマメなどが多いです。

 今の旬ではないですが、養分の吸収を良くするものとしては、ヤマイモも。

 タンパク質を吸着し、消化促進効果があります。

 以上、しっかりと食べて、暑さを乗り切りましょう。

 <参考にした本>藤本敏雄 暮らしを楽しむ1000の知恵 農家の知恵袋 万来舎

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