植物は光合成により栄養分を得ます。

 大昔に、この方式を獲得しました。

 その結果、食べ物を求めて動く必要がなくなったという説があります。

 つまり、植物は動けないのではなく、動かなくてもいいということです。

 食べられることを考えると、動けるに越したことはないと考えがちです。

 でも、栄養分さえ取れれば、あえて動かない、
それでいて絶滅することもなく、繁栄を享受しているのです。

 たまにトリカブトとか猛毒で食べられることを拒否する草もありますが、そんなのは必ずしもそんなに繁栄していません(たぶん)

 イネ科の雑草とか、食べられることによって風通しが良くなってかえってよく元気になる草まであります。

 実に示唆に富んでいますね。

 我々は、食物連鎖で、他の動物や大切にしている植物が食べられるのを見ると気の毒と思いがちです。

 しかし、結局のところは食べられることが自分の成長に役立っているとさえ言えるのかもしれません。

 私たちも、まずは自己犠牲とまでは言わなくても、世のため、人のためになることをすべきなのでしょうね。