農業でも何の商売でも、しっかりしたビジネスモデルを作ることはとても大切です。
この前、生命保険のおばちゃんとお話ししてすごく参考になりましたので、ここで内容をご紹介します。
保険は、若者には賭け金が安く、年を取るに従って、高くなるように出来ています。
保険会社からすれば、年を取るに従って、病気や死亡リスクが増えるので当然といえば当然です。
ただ、私から見れば、若いときと年取ったときの差が激しすぎるように見えます。
若い時は、単に掛け金が安いだけでなく、他にもインセンティブが用意されています。
私が若い時に入った保険では、掛け捨てなのに満期の払い戻しがありました。
60歳くらいになると、結構バカにならない金額が返還されることになっていたのです。
それで、契約したところ、掛け金が10年くらいごとに見直されることになります。
1年ごとにちびちびと賭け金を上げるのではなく、10年で一気に上げるのです。
しかし、普通は収入が10年毎に一気に上がるわけではないし、子どもの学費も高くなるので、そんなに急激な支出の増加には耐えられません。
そこで、賭け金も保険金も変えない代わりに、最初に述べた払い戻し予定の積立金が取り崩されることになるのです。
私の場合、最初の掛け金の見直しで、満期に受け取れるお金が1/2から1/3くらいに減っていました。
それで、この前来た時には、そのまた1/3くらいに減らしましょう、という話をされました。
実際には、保険のおばちゃんはこんな風に有り体に説明してくれたわけではありませんが、根掘り葉掘り、保険のおばちゃんが怒り出すくらい質問しまくったら、そういうことのようでした。
そういうわけで、実際に60歳で満期になって見たら、払戻金がゼロになっているという仕組み。
私の乏しい理解では、このようになっているです。
要は、最初の契約のときにインセンティブとしてぶら下げられた積立金は、完全なブラフということ。
実に賢いやり方です。
若い時に契約したのは、知り合いのおばちゃんからの紹介だったので渋々だったのですが、こんなうまいビジネスモデルを知ることが出来て、たいへん参考になりました。