直売所に出荷していますが、お店に出す時に、いつも人の出品が気になります。
ハクサイとかキャベツのような大型野菜がまるまる一個、デーンと置かれていたりします。
新鮮で美味しそうにも見えますが、いかんせん大きいです。
売れているのでしょうか?
で、値段を見るとものすごく安いです。
同じ品目を出す気が失せます。
こんなに安くするのは売れていないせいでは?と勘ぐってしまいます。
スーパーでハクサイとか見ると、多くはカットして1/2か1/4サイズにして、売っています。
よほどのハクサイ好きか大家族でもない限り、これで十分なのでしょう。
私も昔、ハクサイを出していたことがありますが、半切りとか1/4切りにしてにして、一玉の6割とか3割くらいの値段で売っていました。
それなりによく売れました。
切る、という一手間をかけただけで売れ残りも減り、値段も高くなります。
(他の生産者がやっていなかったから、差別化できたのかもしれません。
もっと繁盛している直売所では、こんなのは当たり前かもしれません。)
小さな野菜でもそうです。
オクラとかエンドウマメとか、一杯に詰め込んで売る人が結構多いです。
お客様本位で考えれば、そんなに沢山オクラばかり食べないのでは?というくらい沢山入れます。
これも少量ずつ売った方が、トータルでは儲かるしよく売れます。
お客様がどのくらい必要としているか、生産者側は想像をたくましくして適性と思う量だけいれるべきですね。
ただし、必ずしも生産者の想像とお客様のニーズがマッチしているとは限りません。
従って、適正量かどうか、テストします。
小、中、大と3種類くらい分けて売ってみます。
で、売れ上げの高い条件を見つけます。
これだけでも、売れ方がだいぶ違います。
テストの過程で、お客様のニーズに沿わないものは売れ残る訳ですが、この程度のコストをかけるのも必要、と割り切りましょう。
以上は量の話ばかりでしたが、品質のばらつきもどうするか考えることが必要です。
例えばオクラを10個ずつくらい入れる場合。
1 大きいのと小さいのとまんべんなく混ぜて10個とするか
2 大きいのは9個くらい、小さいのは11個くらいにして、重量で同じ程度に合わせるか
3 大きいのも小さいのもかまわず10個ずつ入れるか?
色んな考えがあると思います。
スーパー等では普通は2番ですね。
私がやってみたら、トータルでみれば3番が一番よく売れました。
すなわち、小さいのを売れ残り覚悟で並べて、大きいのを引き立たせる作戦です。
ただし、私が出したところではそうだった、というだけで、人や場所が違えば結果も当然変わるでしょうから、やはりテストが必要です。
包装も大事。
サニーレタスを、小さな袋にギュウギュウに詰めて売っていたことがありますが売れ方は今イチでした。
そこで、それをやめて、花束風にセロハンのシートにラッピングしたところ、売上げは上がりました。
こうしたほんの少しの工夫の積み重ねが大事。