講演会の内容の続きです。

 中小企業の経営環境は依然として改善していないそうです。

 現在の資本金1億円以下の中小企業の数は約260万社そのうち、黒字は3割弱だそうです。

 20年前は50%以上でした。

 企業の破産は減っていますが、代わりに廃業や休業が増えているそうです。

 こういうのを隠れ倒産というのだそうです。

 また、後継者不足も深刻。

 中小企業の経営者の子どもの事業継承割合は4割程度です。

 20年前は8割以上だったので半分以下となります。

 こうして見ると、中小企業と農業の経営の置かれている状況はよく似ているな、と思われます。

 農業者の人口は250万人、

 農業収入で生活している人は少なく、年金とか別収入に頼っている人が多数です。

 また、農業者の平均年齢は66才。

 高齢化が深刻な上に、後継者不足にもなやんでいます。

 こうしてみてみると、農業問題は農業だけでなく日本全体の問題を象徴的に表しているのかもしれませんね。