最近ずっと新聞を賑わせているSTAP細胞の話、どうなっているんでしょうね?

 最初に派手な登場をしたときには、こんな風になるとは夢にも思いませんでした。

 考えてみれば、20年くらい前にも似たような例があったような気がしますね。

 常温核融合、というのを覚えていますか?(覚えている人は年がばれるかも)

 あれは実験の失敗だったか計算違いだったか何だったか、いずれにせよ成果は否定されました。

 STAP細胞もそうならないことを願います。

 ところで、私の知り合いの研究者の人が、最近よくぼやいています。

 投稿論文がとても通りにくくなったということです。

 無論、STAP細胞効果でしょう。

 このような騒ぎになってしまえば、それも仕方がないことなのでしょう。

 このような学術論文に関わらず、何かしら事件がある度にどんどん管理が厳しくなりますね。

 食品偽装しかり、情報漏洩しかり。

 しかし、こんな風に管理が厳しくなると、みんなが守りに入ってしまうのが少し心配です。

 悪い頃をするのはもちろんダメですが、そうでないことでもいつもと違うこと、みんなと違うことはできない雰囲気ができてきている気がします。

 しかし、だからと言って同じようなことばかりしているようですと、その人は少し危ういかも知れません。

 老化の始まりとも取れます。

 年を取ると、今までアグレッシブに活動していた人が徐々にチャレンジ精神がなくなってくることがよくありますね。

 これは、脳、特に前頭葉が萎縮していくことが原因とされています。

 前頭葉はやる気とか、欲望とかの行動をつかさどる部分です。

 そして、この前頭葉は、使わないとすぐに老化する(すなわち萎縮する)部分とされています。

 早い人では40才台で萎縮していくそうですし、もっと若い人でも使わないと未発達となり、老化と同じ症状となるそうです。

 怖いですね。

 いつもと同じようにしているほうが楽だとか、新しいことは面倒とか、何か始めたいけれど時間がないとか・・・

 そんなことで新しくチャレンジすることを怠っていませんか?

 実は私も最近そうなっています(汗)

 新しいチャレンジは勇気がいりますが、後から振り返ってみれば、たとえうまくいかなくても大変な充実感があります。

 チャレンジしてよかったと心から思えるものです。

 そういう訳で、もし心当たりのある人は、どんなことでもいいので一歩踏み出してみましょう。

 新しい趣味でも、仕事のやり方を少し変えてみるとかでもなんでもいいです。

 それがあなたを若々しく、生き生きとさせてくれるでしょう。



 しかし、こうして考えてみると、今は個人のみならず、社会全体が老化している気がしますね。

 生きにくいというか、がんじがらめというか。

 社会が成熟してきた証かもしれませんが。