肩書きを農業ビジネスコーチとしている割に、コーチングについてほとんど書いてこなかったことに気付きました。

 そこで、今回は改めてコーチングについて、自分なりにまとめてみました。

 まず、コーチの語源ですが、元々は馬車という意味です。

 馬車は人を目的地まで連れて行きます。

 コーチングも馬車のように、相手を目標達成まで導くということで、こういう名前になりました。



 それで、実際に目標達成まで導く方法ですが、そのためには「これこれこうすればいい」とやり方をアドバイスする訳ではありません。

 それはコンサルティングの領域となります。

 コーチングでは、その人が自分で解決する能力を持っていることを前提に、解決策を自分で引き出すことを目指します。

 例えば、あるお店でもう少し売上を伸ばしたいというような時、そのお店のことはお店の主人が最もよく知っている訳です。

 今までどんな取り組みをしてきたとか、どんなお客様がいるとか、従業員がどうだとか。

 それらの知識、経験の中には解決につながるヒントが沢山隠されているはずです。

 それを掘り下げていって、取りうる対策を考えていきます。

 このために、オートクライン効果というのを使います。

 オートクラインとは、もともと細胞学の言葉で、ある細胞が分泌した物質が、その細胞自身に作用を及ぼすことです。

 コーチングにおいては、自分が話すことによって、自分の考えが整理されたり、新しい気づきを受けたりします。

 よく、人と話をしている時に、今まで考えてもいなかったことを突然言ったりしませんか?

 自分でもビックリしますね。

 コーチングでは、これを利用します。

 ただし、闇雲に話しをすればいいという訳でもありません。

 コーチの役目は、相手が自分の考えを整理したり新しい気づきを得られるように、適切な質問をすることです。

 そして、相手の話の内容や話しているときの態度をよく観察し、それを相手に客観的伝えることです。

 「あなたが○○の話をしはじめた時に、急に目が輝いて話すスピードが早くなった」

 とかいうと、○○の話が相手にとってとても重要で興味を持っている内容であることを、相手が改めて気付くわけです。


 どんなことでも、大きな成果を得るためには、自発的に物事に取り組む態度が必要です。

 人から与えられたものは、往々にしてやる気が出ないものです。

 これに対して、オートクラインによって、自分で見いだした新しいアイディアやアプローチ方法は、モチベーションも上がり、自発的に取り組む気になります。

 如何でしょうか?

 こうして見てみる、とても合理的な方法に思えませんか?

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