昔、小麦をどうすれば多収できるか、ということで実験をした人がいました。

 畑を二つに分け、一方は除草せず、もう一方は修道院の女学生たちに草取りをしてもらって比較したそうです。

 その結果、草取りした方が収穫量が多いことが分かりました。


 人から聞いた話ですが、これがそもそもの統計の始まりだそうです。

 このように、農業に統計的な手法を用いることは非常に重要です。

 一粒の豆の重さを測ったからといってそれが全てを代表するとはとても言えません。

 だから100粒重と言ってある程度の個数を増やして代表性を持たせます。

 他にも、発芽率とか秀品率とか、統計的な考えは非常によく使われます。

 さらに、現在は収穫量だけでなく、外観や甘さなど品質面での要求が非常に厳しくなっています。

 そして品質を良くするための栽培管理も、厳密化が必要となっています。

 従って、統計をとるにしても、このような品質を数値として把握する必要があります。

 こうした面で、計測機器に少しお金をかけてみるのもいいかもしれませんね。