うちの上の娘は高校生です。

 勉強に部活に、と忙しい毎日を送っています。

 それだけでなく、スマホも。

 最近は晩ご飯が終わった後は、ずっとスマホをいじくりながら、ぼーっとしています。

 多分、LINEをしているのでしょう。

 近頃の学生さんは、こういうことにも時間をとらなければ、無視されたりイジメにあったりするそうで大変です。

 でも、これでは当然時間がなくなります。

 このような状態は学生さんだけに限りません。

 情報社会の発達した現在では、人々は常に忙しくあくせくと活動しています。

 そして、時間が足りなくなって、ついつい夜更かししてしまいます。



 でも、できる人は違います。

 むしろ睡眠時間をしっかり確保している場合が多いです。

 そして、早寝早起きしています。

 健康管理の意識が高いのです。



 健康管理のためには、適度な運動、休養、栄養を取ることが必要と言われています。

 その中の休養としては、睡眠が最も重要です。

 睡眠中に損傷した筋肉が回復したり、皮膚の新陳代謝が活発なったりします。

 病気に対する免疫機能や治癒力は、睡眠時に作られます。

 ちなみに、成長ホルモンも睡眠時に作られます。

 寝る子は育つといいますが、医学的にも正しいのですね。



 また、睡眠中に身体は休憩していますが、脳みそはずっと活動しています。

 睡眠中に、脳みそは起きている間に経験したり勉強した内容を整理、分類して記憶として蓄えていきます。

 つまり、眠るということは、健康の回復だけでなく重要な精神活動も行っている訳です。


 でも、そうは言われても、という人もいるでしょう。

 眠ることが大事なのは分かっているが、習慣的にだらだらとしてしまう、

とか

 気になることがあって、寝床に入っても寝付けない、

とか、色んな場合があるでしょう。

 このような場合には、しっかりと眠るためにそれなりの工夫をする必要があります。

 おすすめなのが、睡眠前に軽く運動することです。

 気分転換になり、気分がリラックスできます。

 また、運動により身体が温まります。

 眠い時には手足が暖かくなりますが、これと同じ状態になるわけです。

 気の持ち方も重要です。

 楽な姿勢で「手足が暖かくなる」と心の中で反復します。

 これは自律訓練法と言って、神経症の治療でも行われる方法です。

 あとは無理に眠ろうとあせらないことです。

 横になってリラックスしているだけで、睡眠と同じ効果がある、との報告があります。

 そう思うだけで、気分がゆったりしてかえって簡単に寝付けるかもしれません。



 栄養、運動、休息の3要素は、相互に絡み合っています。

 よい食生活やよい運動はよい睡眠をもたらします。

 よい睡眠はよい食生活やよい運動をもたらします。

 睡眠を改善して栄養、運動に正のスパイラルを回していきましょう。