花粉症の季節がきましたね。
私は大丈夫な方ですが、妻子が花粉症です。
今年は花粉は少ないそうなので、症状が軽くなることを期待しています。
ところで、私の知っている人は、花粉症対策にホメオパシーを使っています。
ホメオパシー とは、ハーブとか何とかの原料を、ほとんど濃度が0%になるくらいに水で希釈し、これを砂糖の塊に染み込ませて薬として使う方法です。
成分としては、ただの砂糖といってもよく、医学的に効果は証明されていせん。
それでも、この人の場合にはテキメンに効いたそうです。
ただの砂糖なのにこのように効果が出るのは、プラシーボ効果として説明されています。※
プラシーボ効果というのは、たとえ偽薬を飲んだとしても、薬だと信じ込む事によって症状が改善される効果のことです。
まあ、治ればどんな効果であろうがいっこうに構わないのですが。
でも、もしもその人に偽薬だのプラシーボ効果だのと言えば、花粉症がまた再発してしまうかもしれませんので、いくら厚かましい私でも黙っている他はありません。
それはともかくとして、このように人間は考え方次第で病気になったり治ったりと、脳みその働きは不思議なものです。
病気以外でも、こういった自分を信じ込ませる方法は使えそうです。
例えば、以前にピグマリオン効果というのを紹介しました。
ピグマリオン効果と言うのは、以下の実験がもとになっています。
とある小学校で、ある大学教授が開発した、今後の学力の伸び方が判定できるというテストを、行いました。
担任の先生はその結果を見せられ、「このテストで好成績を挙げた、最も学力が伸びると想定される生徒たちはこの人たちです」と教えられました。
そして、その数ヶ月後、テストの成績が優秀と伝えられた生徒達は、確かにすばらしい成績を収めていました。
ところが、実はこの話の中のテストは特別なものでも何でもなく、ごく普通の知能テストでした。
そして、そのテストの成績優秀者の名簿も、テスト結果とは関係なく、無作為に選んだものだった、
・・・と言うことです。
この話の教訓としては、教師は生徒の能力を信じなさい、というものですが、見方をかえれば、どんな生徒であっても心がけ次第で高い能力を発揮するともいえます。
成績が上がったのは、結局は自分の努力によるものなのですから。
つまり、自分で「できる!」と信じ込むだけで実際にできるようになるし「できない!」と信じ込むとできなくなるわけです。
よく、潜在意識を活用しよう、とかいいますが上記の成績が伸びた生徒達も、担任の先生に特別な目で見られることにより、自分の能力を潜在的に確信したのではないでしょうか。
このように潜在意識を前向きなものに変えるために、自分が実現したい夢や目標を声を出して言ってみることも行われています。
ただし、単に口に出すだけでは十分ではなく、実際に信じきることが必要です。
これが結構難しいです。
最近の社会は管理主義的になって、あれもダメ、これもダメ、とがんじがらめにしばられています。
このような環境では、「自分はできると信じ込め!」と言われてもなかなかそうはいきませんね。
せめて、普段から意識的に自分に自信がつくような前向きな言葉を使うような習慣をつけていきたいものです。
※ 読者の方から「ホメオパシーはプラシーボ効果とは違う」とのご指摘をいただいたのですが、いくつかの資料中の記載から、本投稿ではプラシーボ効果とさせて頂きました。
色々とご意見があるかとは思いますが、本旨にそれますので、ご理解頂きたくよろしくお願い致します。