以前の日本農業新聞に、興味深い記事が載っていました。
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農業環境技術研究所(農環研)と農研機構・作物研究所は30日、カドミウムを土壌からほとんど吸収しない水稲「コシヒカリ環1号」を品種登録出願したと発表した。・・・(途中省略)・・・
カドミウムをほとんど吸収しない「コシヒカリ」は、農環研や東京大学などで構成する研究グループが人為的に突然変異を起こす手法で、2012年に育成した。(以下略)
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これを読んで、正直なところ開発の方向性が間違っているように思いました。
カドミウムを吸収しない品種を作る前に、カドミウムなどで田んぼが汚染されないようにする方がよほど大事だと思うのですが。
それに、「人為的に突然変異を起こす手法で」というのは放射線育種のことだと思います。
わざわざこういった書き方をするのは、やはり消費者(や、生産者)に受け入れられないという考えがあるからではないでしょうか?
とすると、後ろめたいことは隠してしまおうという心理が働いているように見えて、食品偽装と根底は同じでは?
と、ついつい批判的になってしまいました。