おかやま環境シンポジウム、というセミナーで、岡山商科大学教授の岸田芳朗先生の標記タイトルの講演を聞きました。

 先生の講演は以前にも聞いたことがあるのですが、(詳細はこちら→戦後断たれてきた食と農のつながり)、今回はより直截的に現在の日本の食の危機感を熱く語られて、非常に迫力がありました。

 色々と指摘されていて、なるほどと思ったことは多いのですが、その一例を挙げますと、
・最近の食品偽装や農薬混入のニュースについて、報道が犯人探しばかりに片寄っていて、日本の食のあるべき姿については全く論じられていない、

・逆のニュースで、日本の食文化がユネスコの無形文化遺産になったときも、誇らしい、とか、おめでとう、とかいうばかりで「昔の日本食に回帰しよう」という論調はほとんど見られない、

とのことです。

 確かに、私もそういった事件のニュースを目にしていて、重箱の隅ばかりつついている印象を持っていましたし、一般家庭の食事は、まだまだ昔の日本食が復活していない気がします。

 私たちも、一旦立ち止まって普段とっている食事を見直してみたほうがよいようです。