最近、食品偽装や食中毒、農薬混入など、食の安全のニュースがよく出ますね。
食中毒とか、夏の話と思っていましたが、この寒い時期に発生するとは不思議です。
食品偽装とか、農薬混入とかになると、モラルがここまで地に落ちたか、と感じられ、嘆かわしい限りです。
ちなみにモラルとは理性から生まれ、理性は学習によって獲得できる、とされています。
自らの理性を働かせて、自分はこのようなことのないようにしたいものです。
自分の理性を働かせて、モラルハザードを防ぎたいとは思いますが、状況によっては迷うこともあります。
農業関係では、農薬の取り扱いもそうでしょう。
農薬取締法など、悩ましい問題です。
この法律では、許可された農薬以外使っては行けないことになります。
ここでいう農薬とは、
「農作物を害する薗、線虫、・・・(以下「病害虫」)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤」
で、いわゆる化学薬品だけでなく、酢とか、害虫の天敵となる生き物も含まれます。
ところが、農薬として許可を受けるためには、大量のお金を必要とするので気軽に申請できるものではありません。
それで、例えば牛乳をかけると虫が駆除できる、とばかりにやってみたら、登録されていないのでNGとなるわけです。(牛乳は保留中で暫定OKだったかな?)
これでは、農家が自分で工夫して安全な農産物を届けるのが難しくなります。
まあ、お役所でもこの法律は欠陥が多いので実際に運用できない、と思っているふしもありますが。
それでも、法律は法律なので、やぶるのはちょっと気が引けます。
悪法も法か?
ソクラテス以来の難問です。