本番前に注意すること。
2008年はじめての更新になります
今年に入って自分のかわいい作品たち2人
(「水仙だより」「男の旅路」)が嫁に行くことになり、
また新年会のゲストで呼んでいただいたりと、何かと
忙しい年明けを過ごしております。
今回のテーマは「本番前に注意すること」です。
カラオケ愛好者の中には、大会、発表会、ライブなど、
舞台に上がって歌う方も多数いらっしゃることと思い
ます。人前に立つということは、個人差はありますが、
少なからず緊張します。体がこわばり、普段のように
歌えないものです。特に大会は「見られる」「審査される」
というプレッシャーがかかりますので、これはあくまでも
私個人の目安ですが、普段の実力の8割位が出せたら
大成功だと思います。
そこで、なるべく普段どおりの実力を発揮できるように、
私が実施している方法をご紹介します。
○深呼吸・ストレッチ
緊張することの悪影響として、まず、体がこわばります。
それは、呼吸が浅くなるということです。腹式呼吸に
ついては重大なテーマなので、また改めてご紹介しますが、
体がこわばっていたら、基本的に腹式呼吸はできません。
特に上半身がリラックスしていないと、横隔膜が効果的に
動いてくれないのです。ですから、本番前はストレッチを
十分して全身をほぐします。そして、鼻からゆっくり息を吸い、
一度止め、へそ下のツボ丹田を意識しながらゆっくり全て
吐き出す、このの一連の動作を繰り返します。あくまでも
体がリラックスしていることを確認しながら行ってください。
それから、顔の筋肉がこわばることによって共鳴が悪く
なります。こちらも重大なテーマなので改めて書きますが、
軟口蓋を上げて口腔内によく響く空間を作るためには、
口角を引き上げることが効果的なのです。ですから、
本番前は、鏡を見て、いろんな表情をして、顔の筋肉を
ほぐします。
○声帯の保湿
声帯は、一秒間に何百回という高速振動をする、人間と
いう楽器の中でも大変重要な部品です。吹奏楽器でいえば
リード、弦楽器でいえば弦です。大変精密な部品であると
同時に、大変デリケートなので、細心の注意を払って
管理せねばなりません。普段からの手入れは必要ですが、
緊張の悪影響に加えて、舞台上は照明などにより乾燥して
います。そこで、本番前は、保湿に気を使ってください。
NGな飲み物としては、ウーロン茶、(ブラック)コーヒー、
オレンジジュースなどがあります。基本的に油を落とすと
言われるもです。粘膜が乾いてひっかっかってしまう
恐れがあります。
お勧めするのは、ぬるいスポーツドリンク、ココア、ハチミツ、
チョコレート、のど飴、そして私がいつも持ち歩いているのが、
ミントのタブレット(フ○スクやミン○ィア)です。これはすごく
唾液が分泌されるので、重宝しています。私の場合、出番前、
舞台袖で3粒ほどガバッと食べます。
まとめますと以下のようになります。
①体、顔のストレッチ。
②深呼吸。
③声帯の保湿。
あと、本番前は、緊張している割に気持ちが高揚しています。
本番を想定しての大声での練習はオーバードライブになり
がちなので、お勧めできません。練習は十分やってきたはず
です。普段練習してきたことを確認しながら、自分という楽器を
「調音」することに努めしましょう。
さああなたの出番ですよ