生きるために必要だった

 

人生を振り返るとそんな瞬間がある

 

生きるために

 

辛い記憶を曖昧にしたり

 

他人になりすましたり

 

嘘をついたり

 

逃げたり

 

どれも罪なことばかり

 

でも、生きるために、

そうするしか無かったと振り返って思うのだ。

 

こんな生き方はしたくない

こんな弱い自分ではいたくない

 

正面から向き合って、正々堂々と戦いたい

勇気を持って。

 

本当は心からそう思っている。

 

でも私達は弱いから。

どうしても、それができない時がある。

 

忘れて

嘘をついて

ごまかして

逃げる

 

生きるために。

 

それを後悔しないわけではない。

後悔や罪悪感は必ずと言っていいほど後からやってくる。

 

それに苦しめられて死にたくなる。

のたうちまわって、傷口から血がでる。

 

でも、いつかは、

自分を許さなければいけない。

 

それが今じゃなかったとしても。

いつかは自分で自分自身を許してあげないといけない。

 

あの時は、そうすることでしか、

生きられなかったのだと。

 

これからを生きる為に。