覚悟はしていたのに辛すぎる。

今朝、目を覚ましすぐ「のり助」を探した。

ベットの横に置いてある座イスの上で

こちらを見ていた。

呼吸が苦しく眠れていなかった様だ。

動かない体でも姿が見える場所にいた。

早朝から「のり助」に声をかける。

抱っこは呼吸が苦しくなるので出来ない。

「のり助」も呼吸のしやすい姿勢を探っている。

出勤の時間になり「のり助」に声をかけ家を出る。

今日は午前の仕事が入っておらず出勤後すぐ外出。

仕事に出ている風に見せかけ家に帰宅。

薬局で酸素缶を購入し「のり助」に吸わせる。

「ぜぇぜぇ」と音を立てて呼吸する「のり助」の

顔に吸い込み口を被せる。

「プシュー」と音を立てる酸素缶に昨日はビックリ

していたのに今日は抵抗する力が弱かった。

その場しのぎでしかないのはわかっていても

苦しんでいる「のり助」をただ見ている事は出来ず。

酸素吸入を続ける。

すると「のり助」の目に変化が。

焦点が合わなくなっていた目をキョロキョロしだす。

口をペチャペチャして水を飲んだ。

一瞬ご飯にも興味を示した。

もう会えないかもしれないと思いながら。

仕事をサボり午前を使いきった。

その後の仕事はかなり詰まっていたので。

家に戻る事は出来なかった。

夕方の仕事先で次の仕事まで2時間ほど時間があった。

お茶を勧められたが事情を説明しお断りして

家に向かった。

家に着いたのは次の仕事に向かうまで30分もなかった。

それでも「のり助」に会う為に車を走らせた。

家に着いてのり助を探す。

なかなか見つからなかったがベットの後ろで発見。

酸素吸入をする。

短い時間しかないが少しでも近くにいたかった。

酸素吸入をすると少し動けるようになる。

ヨタヨタした足で「のり助」は足にスリスリしていた。

数日前は近くにいると呼吸が早くなっていた。

あれは音はほとんど出ていなかったけど

のどを鳴らしてくれていた。

酸欠で苦しくてたまらないのに。

ほんの少しの時間でも帰って来れた事は良かった。

ギリギリまで「のり助」のそばにいて仕事に向かう。

仕事を終え会社に戻る途中

追加の酸素缶を購入。

会社の業務を切り上げ早めに帰宅した。

玄関を開けても数日前から出迎えはない。

部屋に入り定位置を見渡すが「のり助」はいない。

服を着替えて再度「のり助」を探す。

ベッドの後ろにもいないしコタツの中にもいない。

動かない体で何処に。

「のり助」は出窓にいました。

呼吸が苦しく横になれなかった「のり助」が

横になって寝てました。

すぐにお腹を確認したけど動いていませんでした。

家を出てから帰ってくるまで3時間強。

体はまだ少し温かく硬直も始まって間もないようでした。

汚れたお尻を洗ってあげました。

思えばいつもお尻を洗ってあげてた気がします。

今はお気に入りのソファー(爪とぎでボロボロ)で

こちらをながめています。

やっと楽になって喜んでいるでしょう。

明日お気に入りのおもちゃや美味しいご飯と

一緒に旅立ちます。

おもちゃや美味しいご飯に囲まれて

嬉しいんじゃないかと思ったら。

大事なものを忘れてました「またたび」

三度の飯よりマタタビ好きの「のり助」

「またたび」なしじゃ怒られるね。

先に行って待っていて。

先輩の「カブ」や「とら吉」にもちゃんと

あいさつして可愛がってもらえよ。

みんな大切な家族だから。

一番のお気に入りの写真と共に

IMG_0382.JPG