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酸素濃度

酸素がなくては生きていけない

ここに書こうとすると、いつも似たような内容ばかりが浮かんでしまう。


私、本当はそれだけの人間なのかもしれないなあ。




ここ数日は沼の底に沈んだような日々だった。


必要最低限以外は部屋から出られなかった。


立ち上がることにさえ気力が要って、ブルーライトを浴びながら虚ろになることくらいしかできなかった。


耳鳴りは酷いし、幻聴なのか頭の中で鳴っているのか分からないけれど、泣き声やごめんなさいやあなたがこんな人だと思わなかったという言葉が延々鳴っていた。


ずっと、誰か助けてくれないかなあと思っていて、その誰かも自分の中では浮かんでいた。


助けてと手が伸ばせなくて、手を伸ばそうとしていることすら気付かれないように、後ろに隠して開いたり閉じたりしていた。


私がこんな情けない人だって、知られたくないんだ、誰にも。


と言いながらここに書くのは矛盾してるんだけどね。




深夜とも早朝ともつかない午前4時に触れることが多くなった。


深夜2時がすきだったけれど、この時間も良いかもしれないと思う。


空気がとても澄んでいるから。


でもやっぱり、陽が近いのは苦手だから、深夜2時の方がすきかなあ。


私が手を伸ばしたい人は一体何時に寝ているのかな。




最後にひとつだけ秘密を教えるね。


手を伸ばしたい人なんていないよ。