支度しておいた紺の単衣で、襷さばきの練習を始めた。いつも淡い色合いの着物で練習してきたから気づかなかったが、胸当ても黒にしなきゃならないことに道場で初めて気づいた。幸い黒のメッシュの胸当てを持ち歩いていたのですぐ対応できた…やはり準備は大事。いつか必要になるとちゃんと用意してた過去の自分に感謝したのだった。さらに鏡の前で襷がけの練習をして気づいたことは、襷がねじれて背にかかっているとすごく目立つ!濃い色を着てるとベテラン感がただようため上手そうに見えてしまい、的中を外すとなんだか恥ずかしい!ほんと覚悟はしていたが、着装のアラ・作法のアラ・射のアラが目立つことが実感できた。バレエでいうと黒のレオタードみたいなもんだ。ごまかしがきかない。

一方で「格好いいね」「紺色も似合うね」と道場の皆さんには概ね好評だった。先生方にからも「いいの選んだね!」「締まってみえていいわね~」とお声がかかったほど。確かに武道着という感じがして、気持ちは引き締まる気がする。袖の丈が短いのも、やはり組んだ矢に当たらず襷にも無駄なく掛かる長さでとても扱いやすかった。フケやホコリが付くと目立つので気を遣うが、暑さに耐えられるうちは、これでがんばろうと思う。
みやこめっせに出張販売中の大倉弓具店さんで、無地の握り皮をゲット。素晴らしく私好みの色あいが揃っててウッハウハだったのだが、1枚500円もするので涙をのんで2枚でがまん。

一澤信三郎帆布で、かけやギリ粉・胸当てやお昼ご飯などをまとめて持ち歩けるサイズの防水鞄をゲット。4000円弱なり。タグは昔の黒文字に赤枠デザインの方がレトロで好みなのだが、一万円以上する大きな鞄のみに使用となっているのがやや残念。この新タグの良い点は鞄の色に良く合っていることかな。

山城縮緬のクレープ生地のステテコ。袴の下ばきとして京紫色を既に愛用しているが、夏にむけて薄めの色が欲しかったので薄鼠色を選ぶ。京都ちぢみ入門特価とのことで1600円ほど。着物の肌襦袢3000円も勧められたが、まだ夏の和装はペーペーなので保留にする。店主のお孫さんかな?2歳くらいのお嬢さんが新聞のチラシで自作したらしいキュートなドレス姿で商品を手渡してくれた。もう自分で服を作るとは、さすが服屋の子!

午後に少し時間があったので、下鴨神社の流鏑馬も見ることができた。遠くからではあったが、あれだけの早さで疾走する馬上から三つの的に当てるのがどれだけ神業であるのか、よーく分かった。6人ほど見た射手には女性や高校生もいてバラエティにとんでおり、皆中者も2名出たレベルの高さだった。小笠原流の方達が普及活動をしており、パンフレットを配っていたので頂いてきた。

京都大会に流鏑馬と、なかなか見られない弓のイベントを一日に2つも見るという貴重な体験ができ、大変ラッキーな連休だった。すばらしい機会をくれた家族に感謝!