無くて。


この男、

今を勝手にトキメクお茶の間HIPHOPグループ『DELL QUEEZ』に在籍中であり、家主のモノもいっそ売ろうと企む居候の身である『一人ゲットー』的な実生活を、切実rhymeを駆使して鬼描写するillなラッパーである。

しかし時には皿洗い、時には居酒屋の店員として汗水を流し、それなりの収入を得ているはずであろうにもかかわらず、給料日前になると極貧となり、カジーファイナンスに金を借りにくるとゆー金髪豚野郎でもある。


この彼が先月のとある日の夜12時頃にふと浅草に現れた。


理由は他でもない、翌日のDELL QUEEZのレコーディングの為のお泊まり作詞をしに、だ。


いつもどうり固い握手を交わした…かどうかは覚えていないが、彼の財布には数枚の小銭しか入っていなかったことは鮮明に記憶している。


しかし今回は(も)事前に借金予告をしていたので、特に困惑することもなくまず1万円を貸した。

そして作詞活動の進行具合真ん中らへんといったトコロで、ひょんな事からカワイ子ちゃん達の待つ新宿は歌舞伎町の甘太郎に酒を呑みに行ってしまうという時流に乗った動きの出来る我らがデルクイーズ。


そしてそこで貸した金の約半分を使い込んでしまうさすがのボジョMC。


果たして彼はナニをしに来たのか、といったところだが、翌日のレコーディングはとゆーとそれはそれはバッチリ。

晴れてブランニューシッ!『MENI-TENI-ZENI』の完成となるワケだが、その帰りに『VIVAGAKUに一括返済で…』とゆーことでもう1万円貸した大富豪カジーとは私のことである。


で、だ。


先日そのVIVAGAKUが開催されたワケだが、リハ終了後にコンビニで缶ビールを買おうしている最中に、

『あ、これ、とりあえず』

と手渡されたのが噂の1万円。


ん?


貸したのは2万円。


返されたのは1万円。


俺は『あ、きっと今ATMでおろすんだな』と察して、気前よく彼が手に持っていたスーパードライも一緒に買ってあげた。


いつもの『アザス!!』が狭い店内にコダマする。


すると彼はテクテクと外に出て…

プシュッ


先に外にいたケンシロウと、このオレ大富豪カジーに『チョース!!』
と乾杯を仕掛けてきたではないか。


チョースじゃない状況ではあるが、そこは俺カジー王者の貫禄、なにごともないかのようにサラリとクールにやり過ごした。


その後そのことにはまったく触れずに今日に至るワケだが、いましがた『あと1万円デスヨネ?』とDoCoMoを経由して督促状を出しておいた。


その返答によっては俺カジー、イタズラ王子の名に恥じないよう様々な制裁を彼に与えようと思う。



乞うご期待。