単なるホラー映画と思い期待しないで観たら腰を抜かすほど凄い映画だった。
小林正樹監督で小泉八雲の4つの怪談話を集めたオムニバス映画。
「黒髪」、「雪女」、「耳なし芳一」、「茶碗の中」と話は続く。
中でも耳なし芳一の映像は凄かった。大部分をセットで撮影しているが(ウイキペディアによれば日産車体工機の格納庫を使ったらしいが)、このセットが美しく ある意味芸術の領域に達し映画の格を上げている。平家の華やかな姿から滅びの美に変わっていく過程を大掛かりなセットと衣装で映し出している。広大なセットなのだが何か箱庭的な閉塞感もあり、そこが恐怖と美を見事に引き立たせている。
この映画で一番感動したのは最後の「茶碗の中」のラストシーンである。
何かハリウッド映画のような終わり方をして私は身震いするほどカッコ良いと思った。それまでの3話をひっくり返すような終わり方に感激した。
最近の日本映画のように最初から国内の市場しか狙って大量生産されるものとは明らかに格が違う。ある意味キューブリックの「2001年宇宙の旅」より早くこの映画が作らていたことは日本人として誇りだと思う。凄い映画を観た。
追伸 武満徹の音楽(サウンド)も前衛的でよかった。














