白い粉には毒がある

青い粒にも毒がある

乾いた葉には少し毒がある

偶像や象徴すら飲み込まれていくのに

小さな僕らに成す術があるはずない

欲望に取り込まれ虜になり独房へ行く

害が右側で跳び跳ね

邪が左側で色仕掛け

毒が上から滴りおち

罪が背後から迫る

老が暗がり向こうで手招きしてても

掌の中の千の友の

見えない糸を手繰り寄せたって

いますぐ何かをしてくれる訳じゃないから

だから僕はホントにホントにしょうがなく

この曲がりくねった道を歩みだすんだ

旅は道連れどうせならカワイイ女の子

それができないからって

近場の愚鈍な毒女を連れていくのは

ナンテ愚か愚か

だからだから僕は

どんなに寂しくて人恋しくても

後ろを絶対振り返らないんだ
ガッルス共が

主の倒れた農場の

小さな巣箱の中心で

コケコッコーを叫んでる

首斬りの憂いがなくなって

飼われている身分だったのに

そんな事まで忘れてしまい

自ら全知全能と勘違い

何も生もうとしなくなり

破れた餌袋をただつついてる

小屋には汚れだけが増えていく

だけど僕らは何も出来ない

箱の外から見ていることしか

けれど養っていたのは僕達なんだ

あの時のおじさんの動きを学んでいれば


いつでもすぐにも屠れていたのに

慣れてしまえば簡単なのに

目を背けてはいけないんだ

あの工程を焼き付けろ

首をへし折る一羽ずつ

断末魔なんか聞こえない

羽をむしるの

倫理を無視して

ぶつ切り細切れ挽いてミンチに

焼いたり揚げたり煮込んだり

美味しくなって役目を果たす

終わりよければ全て良し


ガッルス共よ

本能を呼び出せ

肉食の血が流れてて

意外と闘志に溢れてる

紅いそびえたその鶏冠

ただの飾りかそれとも武器か

前だけ見てれば

キョロキョロする必要もない

一点だけを見つめてろ

ガッルス・ガッルス・ドメスティクス
やり直させてくれ

影も消えゆく時間に帰路へ付く

二つの針はてっぺんで重なって

ぼくは人目を気にしつつ
ざわめきに酔いしれてる


あぁバイト先の年上で美しい彼女

次、被る日を必死に思い出してる

わぁお

昔なら憂鬱だった魚介類家族物語

でも今なら待ち通しにしてる

そう思い出した彼女との繋がり

明日は朝から夕方まで一緒さ


その少しつり上がった猫目から飛ぶ
熱い熱い光線を僕にも浴びせて

彼女の為に早起きして身なりを整え
自転車ぶっ飛ばし

君のもとへ会いに行くのさ

わざとミスして
怒りの呼び出し

彼女と二人きりになるための密かな作戦

肉を切らして骨をたつ

始まりの合図の法螺貝が鳴ってる

桃色で心を映したその唇に一度でいいから口づけをしたいんだ

倫理を無視して
あるがままに伝え
流れで愛を交わすはずだったのに

やり直させてくれ

神様でもいい

仏様でもいい

藁でもすがれ

この拒み方異常だ
言う前からわかってたんだ

これから気まずい
一切顔あわてくれない
でもその素っ気なさが
逆にまたたまんねぇ

だけど

やり直させてくれ

諦めきれねぇ

やり直させてくれ

まだ往生出来ねえ

やり直させてくれ

日はまたのぼり

あの時ふと見た
時計のように
君が長針で僕が短針
重なりあって

一緒に時を刻みたい