千歳渡船場を鶴町から北恩加島に渡った帰り道、航路の上を跨ぐあざやかなブルーの橋が千歳橋です。
この橋はブレースドリブアーチ橋という私が今まで聞いたことない形式の橋、否応なく構造やスペックが気になります。
その前にブレースドリブアーチ橋とはどんな橋なのか調べてみました。
実は案外珍しくもない形式で、道路橋よりも鉄道橋に多用されているようです。
うぐぐぐぐ...私の橋梁マニアもまだまだですな。
有名なところでは淀川にかかる国道176号十三大橋や岐阜市の旧名鉄岐阜市内線が走っていた忠節橋など。
いずれも竣工後80年~60年を経過した古い橋です。
さてさて2002年に竣工した千歳橋ですが、非対称というとてもインパクトのある形ですな。
ブレーズドリブというのはアーチ部分に三角形のトラス(骨組み)構造を組み合わせた形です。
どの辺が最新型??千歳橋はアーチ部分内側にローゼ橋の特長が加わっています。(アーチ内側の鋼ケーブルが入ってるとこ。)
鶴町側はトラス橋、北恩加島側はアーチ橋という非対称の形は非常に萌えますな。
あざやかなブルーのカラーリングというのも珍しいですね。
ところで気になるスペックですが。爆
■千歳橋(竣工 : 2003年5月)
・構造 : 二桁間連続非対称ブレースドリブアーチ橋
・全長 : 944m
・橋長 : 364.9m
・支間長 : 259.9m
・桁下高さ : 28m
重さは実に4,800tあまり!願わくばその起重機船も見たかった。笑
直下を大正内港に出入する大型船が通過できるように28mもの高さがあります。
橋が開通すれば千歳渡船場の航路も廃止になるところなのですが、この高さのせいで非常に急勾配。
片側に歩道はあるものの、徒歩や自転車での通行は非常に困難ですな。
というわけで千歳渡船場は今後も地域住民の脚として活躍するものと思われます。
ではその歩道部分を徒歩で鶴町側に戻ってみます。
支間長260mの長大橋を徒歩で渡るなんてなかなかないことです。
大津市内には琵琶湖大橋や近江大橋など長大なだけの橋はありますが、橋としてはまったく面白みに欠けます。笑
高いとこは非常に苦手ですがやっぱり橋は高い方がいい。笑
琵琶湖大橋は高いには高いですがかっこがねぇ。
高くてかっこいい橋といえば境水道大橋、桁下高さ40mを超える3径間連続上下路式曲弦トラス橋。橋長は709m!!
しかし、橋の上はめっちゃ寒いですな!!渡船の上よりもはるかに寒い(((゜д゜;)))サムイー
すごい強風の上に雪までちらついてきました...我ながら物好きです。爆
さてさて、眺める方向によって一粒で二度美味しい千歳橋、こちら北恩加島側のアーチです。
もう超広角炸裂な迫力ですな。支間長200mを超える長大橋のアーチを独り占め!
伸びやかなブルーのアーチと青い空....絶句。
逆光でアーチのブルーの鮮やかさがしっかりお伝えできないのが残念ですな。
鶴町側のトラス、鉄コツフェチの皆様いかがですか??笑
三角形を組み合わせたトラス、これがブレースドリブ構造なのだそうです。
橋を渡るに従って少しずつ表情を変えていくトラス、感動的。
こちらは順光で青い空もトラスのあざやかなブルーもばっちりですな。
しかし、このクソ寒いのに...通過していく車から見た私はどう写ったんでしょうね^^...ゴホゴホ。
もっとじっくり眺めていたいのですが、あまりにも寒すぎて...
橋上からの眺め...特になみはや大橋やかもめ大橋なんかがすばらしい。
しかしあれか。いちばんいい景色が橋の上から見た橋って(-""-;)
■千歳橋
大阪市大正区鶴町4丁目側
JR環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線 大正駅下車
市バス「鶴町4丁目」下車 徒歩5分
大阪市大正区北恩加島2丁目側
JR環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線 大正駅下車
市バス「新千歳」下車 徒歩10分