今年も新蕎麦の季節がやってきましたね。
蕎麦好きにとってはうれしい季節が今年もやってきました。
紅葉もいいですが、やっぱりこの時期は待ちに待った新蕎麦ですな。
さて、今年の新蕎麦ですが、秋も深まる滋賀県高島市マキノにあるこちらへおじゃましました。
R１６１から離れること１０kmあまり、離合困難な狭い道路を抜けてたどり着く在原の集落にあります。
以前にもご紹介しましたが、県内でも数少ない茅葺屋根ののこる集落です。
（entry : 在原の里業平園 / 業平そば＠滋賀県高島市マキノ ）
さてさて、あいかわらずのこのインパクトのある概観、業平園さんです。まるで猟師小屋ですな。
先客の車が２台、こんな人里離れた山奥でもこちらのお蕎麦を目あてにやってくる方はいらっしゃるようです。
私は２度目、嫁ははじめておじゃましまが．．．．すでに、この外観に嫁は緊張気味。笑
今年も「本日より新そば」の看板が掲げられております．．．．やたーっ！！
さて、少し寒かったこの日、お店の中のドラム缶ストーブには赤々と火が入っております。
お店の真ん中には巨大な一枚岩がテーブル代わりに、１t以上あってもおかしくないですね。
床がなく、砂利が敷き詰められているだけなので、この岩のあるところに建物を建てたのかもしれません。
まず、人の手で動かせるようなものではありません。笑
では早速２人ともざる蕎麦をいただきます。
お店の外観だけでなく、お蕎麦のほうも強烈なインパクトはあいかわらずですな。
ざる蕎麦とは呼んでいますがお皿にのって出てきます。
あ、今日はめずらしくデジイチでご飯食べ写真のお許しが出ました．．．．ｺﾞﾎｺﾞﾎ。
極太の．．．．割り箸ぐらいありそうなお蕎麦。爆 切り方も不揃いですが、お蕎麦の香りがぷんぷんしてます。
かなり腰の強いしっかりしたお蕎麦、つるつる感が絶妙です．．．．しかし口の中がいっぱいになりますな。
蕎麦つゆは、しいたけ出汁のやわらかな風味、山の味です。
蕎麦湯はやかんに入って出てきます。すべてがワイルドです。笑
在原は、かの在原業平の隠棲の地といわれるだけに、もう少し雅な．．．．ｺﾞﾎｺﾞﾎ。びっくりするわ。
山の味といえば、こちら季節の天ぷら。
子鮎にヨモギ、サツマイモなんかの天ぷらを塩でいただきます。
子鮎はきせつはずれなので冷凍だと思いますが、ヨモギなんて摘みたてでしょうね。
ヨモギなんて田舎もんの私には珍しくもなんともないのですが、天ぷらははじめていただきました！！
野の香りがきつすぎかと思いましたが、全然大丈夫。美味しかったです。
サツマイモは甘く、ピーマン？？？ピーマンもなんだか甘いピーマンでした。
ヨモギのてんぷら、うちでお試してみる価値がありそうですな。
道端のそこらじゅうに生えてますもん．．．．草もちやもぐさにするのはちょっと無理ですが天ぷらなら！
揚げたてのサクサク、ビ、ビールがほしいです～。
もうひとつ山の味．．．．．私ははじめていただきましたが皆さん食べたことありますか？？
はい、この鉄板にのったお肉、さてなんのお肉でしょう？？
鯖街道を夜にドライブしたことある方はきっとご存知ですよね。
はい、鹿です。鹿肉のロースステーキ！！
比良山系など、湖西から湖北にかけての山間部には野生の鹿が生息しています。
集落のすぐ近くにまで現れて、夜間の鯖街道ではあやうく鹿と衝突なんてことを経験したこともあります。
木々の中に車のヘッドライトに光る鹿の目が視界に飛び込んでくることも珍しくありません。
数頭の群れで行動しているようですね。
さぞかし獣のにおいがきついのかと思ったら、なんですか？
ちょっと風味は違いますが牛肉とそうかわりませんな。
ただし、香りは全然違いますね．．．好き嫌いはあるかもしれませんが私はぜんぜん大丈夫です。
鮮やかな赤、鉄分たっぷりで滋養がありそうですな。
臭みというよりも独特な風味はありますが、ロースといっても脂身はほとんどなくさっぱりしています。
硬くはありませんけど、しっかりした歯触りで、かみ締めるほどに旨味が増していきますね。
鹿肉はフレンチなんかではポピュラーな食材ですからね。
といっても．．．フレンチとかとは宇宙の彼方ほどイメージの違うお店ですが。
素朴な味わいで、遠く離れた在原集落まで出向いてでもいただきたい魅力にあふれたお店です。
俗世間でもいいという方には、湖西線マキノ駅前店もあるそうですよ。笑
錦秋の奥琵琶湖マキノをもうしばらくドライブします。
■在原の里 業平園
滋賀県高島市マキノ町在原６２４番地
JR湖西線 マキノ駅下車 タクシーはたぶんありません。笑
JR湖西線 マキノ駅から車で２０分
マキノピックランドから７km 約１５分