船 鉾 / 祇園祭2009@新町通綾小路下る船鉾町 |   + Mother Lake +

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7.14 祇園祭宵々々山の人出は14万人で、昨年よりも1万人の増加。
7.15 宵々山は24万人!!昨年よりも4万人少なかったそうですが、それでも松江の人口よりもはるかに多い。笑
そりゃ暑かったですもんね....やっぱり宵々々山にして正解でした。

私の限界はやっぱり宵々々山ぐらい、宵山の数十万人の人出などとても耐え切れるものではありませぬ。
しかし、空いているとはいえこの人ごみですからね...あぅ。

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さてさて、宵々々山の続きです。
鶏鉾をすぎて四条通の手前あたりの室町通は混雑もピーク、かなり危険な状態です。
やっとのことで四条通に出ると思いのほか空いていました。では、四条通を西へ新町通へ向かいます。
途中の四条通にあるのがこの月鉾。

祭 月 鉾(四条通新町東入る月鉾町)

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こちらが月鉾。鉾頭に三日月のモチーフがあるのでこの名前...と思ったらなんと新月なんだそうです。
傍らにいた観光客の方が「三日月だ!!」と言ったら....
「三日月ちゃう、あれは新月や。」 間髪いれずボソッと呟いたおじさんの声を聞き逃しませんでした。爆
町会所のおじさんぽかったので多分新月なのでしょう。笑

月鉾の名前の通りご神体は天照大神の弟神(女性説もアリ)、月読。
他の山鉾と違いやや青白い光に照らし出される月鉾...いかにも月の淡い光らしく演出??
と思っていたら、白熱球のかわりに発光ダイオードが使われているのだそうです。
500年の伝統を誇る祇園祭も、地球温暖化防止という時勢には臨機応変に対応してるのですね。

祭 船 鉾(新町通綾小路下る船鉾町)

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私にとっての祇園祭のクライマックスはこちら船鉾。「ふなぼこ」ではありませぬ、「ふねぼこ」です。
海洋民族の末裔の私としては、この特異な形の鉾を見ると胸が高鳴ります。←おおげさ。
またB型人間としては、唯一これしかないこの形にめっちゃ惹かれます。←去年も書いた。

しかし、見れば見るほどすばらしい、水に浮かべたらどうなるんでしょうか??
一度上まで登ってみたいのですが、このときは待ち時間が1時間以上と聞いて残念ながらあきらめました。

船鉾についての解説は去年の記事をご覧ください→★★

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昨年は昼間でまだついていなかった艫(とも=船尾)の舵もちゃんとついています。
黒漆塗りの螺鈿細工の豪華な舵で飛竜が下りる様を表しています。下絵は狩野派絵師によるもの。
本来船の舵なんて水面下にあるものですが船鉾のそれは手抜きなし、これだけでもすばらしい工芸品ですな。

胴懸や見送りの技巧を凝らした織物も、駒方提灯に照らし出されて一層立体的に見えます。
やはりこの陰影は夜の祇園祭ならでは、昼間じゃこうはいきません。
ただ、人が少ないところでもう少しゆっくり見たいものですな。

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船鉾といえばちまき売りの子どもたちの声も印象的。

ちまき ちまきどうですかぁー。船鉾のちまきどうですかぁーchimaki☆☆
ちまき ちまきどうですかぁー。厄除けのちまきどうですかぁーchimaki☆☆

かわいらしい浴衣姿の小学生たちのちまきを売る声。数ある山鉾町でも船鉾が一番熱心でしょう。

ちまき ちまきどうですかぁー。船鉾のちまきどうですかぁーchimaki☆☆
ちまき ちまきどうですかぁー。厄除けのちまきどうですかぁーchimaki☆☆

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小学生の女の子がちょっと恥ずかしそうに、かん高い声で熱心に売っています。
京都弁のイントネーションで、ちょっと首をかしげながら「ちまきどうですかぁ」と来られると、おじさんおちます。爆
中には暑さでやけくそみたいに叫んでる子もいますけどね。

鉾町に生まれるとこんな経験ができるのかとうらやましくなったりもします...大変なことのほうが多いとは思いま
すが。きっとこの子達も未来の祇園祭を背負って立つんでしょうね。

ちまき 明日は出ません今晩限り、ご信心の御方さまは点けてお帰り....♪

こんな歌になっている山鉾町もありました。

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祭りの風情を楽しみながら....しかしごった返しておりますが。
金魚すくいもいいですね。この裸電球に照らし出された金魚すくいの様子、なんだかノスタルジックで気に入っ
た写真です。この裸電球とイガグリ坊主のボクが戦後の闇市みたいでもありますが。笑

さて、船鉾を堪能したらもうへとへとになってきました。もう汗だくです。
帰り際にもう1つだけ寄ってみました。

祭 岩戸山(新町通仏光寺下る岩戸山町)

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船鉾から新町通を南へ下がり仏光寺通を越えたあたりに岩戸山があります。
山では最大級のもので北観音山・南観音山とともに山ではこの3つだけが綱で引く曳山となっています。
一見する長刀鉾や菊水鉾と同じ鉾かと思いがちですが、大屋根の中心には鉾でなく松の御神木が立てられます。

名前の由来はお察しの通り天照大神の岩戸隠れの神話より。
ご神体は天照大神と手力男尊、そして岩戸神話には直接関係ないような気がしますが伊弉諾尊。
しかし、これまた絢爛豪華な山ですな。藍の房や極彩色の鳳凰が描かれた水引が印象的ですな。

↓「川島織物」の文字がめっちゃ気になる。(←商売敵。笑)

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もう少し散策したかったのですが、あまりの暑さでぼちぼち....もうムリ。
くたくたな上に全身汗びっしょりです。今年の祇園祭はぼちぼちこれにて。
約1時間の祇園祭見物でありました。来年は夜店もいろいろまわってみたいですな。やっぱりそっちか。笑