関門といえばふく。やはり旅のメインはこれですな。
年末に祇園でふぐ料理をいただいたところ妻からデジカメチェックが入りまして....(→★★★ )
「あ-っ、自分ばっかりふぐなんか食べてる-。」
「え?」
「わたしも食べたい-。」
「じゃ、お正月明けたら行ってみる?この祇園のお店。」
「えぇ??祇園なんてやだ-!!本場に連れて行ってよ-。じゃないとゆるさへん。」
というわけで、祇園でふぐどころか、本場門司でふくとえらい高くついてしまいました。泣
こんな理由で今回の旅は決まったんですな。笑
まぁ、もうすぐmizzと旅行に行くこともなくなるだろうしね.......mizzもボクらと同じメニューです。号泣
ちなみに下関や門司あたりではふぐとにごらず「ふく」といいますので、ここではそう呼ぶことにいたします。
いろいろ探して予約したのは、ホテルから歩いて10分ほどの「日本料理・ふく懐石 てん花」さん。
港近くの古びた商店街のはずれにあって、落ち着いた感じの店構えです。
広々とした個室に案内してもらいました。
新春ということで、まずはおめでたい八寸から。
ふくの皮と身のにこごりに、田作り、貝柱のうに焼き、黒豆、なまこの酢の物、小さなおせちのようです。
にこごり、皮と身のうまみが凝縮されてます。
そして.......やっぱりこれがメインでしょ、ふく刺し菊盛!!
3人前が一皿で出てきました。
しかしこんな大きなお皿に豪華なふく刺し、壮観ですな、この画像........ごくっ。
なんという美しさ、ふくの身の透明感が職人さんの技と相まって、まさに芸術品ですな。
極うすくうすく切り取られたふくの身はまさに菊の花びら.......なんちゅ-細かい仕事でしょうか。
そして、夢の........お箸でさささ―――っと一気にいっちまいます。
ただし、もったいないのでやっぱり一番外側だけ。笑
やっぱり大事に大事に1枚2枚と味わいます。はぁぁぁぁぁ、美味。涙
もちろん皮の湯引きのぷりぷり感もたまりません。
願わくばもう一皿......あぅ。
と、ふく刺しを堪能している間に仲居さんから悪魔のささやきが.........
「コース外ですが、今日は極上の白子がご用意できますよ。」
うぐぐぐ.......お値段を聞くと完全に予算オーバーではありますが、白子!しかも極上!
いかねばなるまいて。ふっふっふっふ。てんぷらと炭火焼をいっときます!
白子を待ってる間に出てきたのは、ふくのから揚げ。
こちらもお正月らしくおめでたい細工が施されています。
一度甘辛いたれに漬け込んだあと、低温の油でじっくり、そのあと高温でからりと揚げるのだそうです。
このから揚げがまた絶品、こちらの看板料理なんだそうですよ。
じゅわっと甘辛いたれの味、さくさくっとした軽やかな歯ざわり............
確かに看板料理といわれるだけのことはあります。
ちなみに、mizzはこれが一番おいしかったそう。
そうそう、子供はそれでいいの!ふく刺しのほのかな甘みにピリッと紅葉おろしがきいてて、橙の
香りの芳しいポン酢がたまりませんな...........なんて小学生がいうもんじゃありません。
来ました!極上とらふくの白子の天ぷら。
な、な.....ひ、ひとりに一切れだけですか。
箸で割ってみると、とろりと滑らかな白子........ほのかな甘みと舌にまとわりつく旨み。
さすが、絶品です。こんなん食べたことない。
そして炭火焼の白子。
さっと炙った白子、表面はぱりっと、やっぱりこちらも中身がとろり、天ぷらよりもさっぱりしてます。
炙った焦げ目の香ばしさと、とろとろの白子.............ううううう、わん♪
それぞれ一切れが1,000円以上.....下世話な話ですが、ものすごく贅沢した気分と少しの自己嫌悪。
怖ろしい食べ物です。美味すぎます。
白子の余韻も覚めやらぬうちに、今度はお鍋。
ふくのお鍋って身がパサパサでそんなに美味しいか?って思うこともあるけど、実がしっとりして
かみ締めるほどに味わいが増しますな。
〆はもちろんふく雑炊。
ふくから出た美味しさたっぷりのお出汁に、塩だけの味付け.........のはずなのになんでこんなに
美味しいんでしょ。ふわふわの玉子もいいアクセントですな。
旨みたっぷりのふく雑炊でふくの美味しさを最後の最後まで残らず味わいつくしました。
春らしい和菓子をいただいてごちそうさま。
■日本料理・ふく懐石 てん花
福岡県北九州市門司区栄町10-8(鹿児島本線門司港駅から徒歩10分)
tel.093-331-8080
open11:30~14:30 17:30~22:30
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