ボクの故郷は島根半島の片江というところ。
平成の大合併で松江市になりましたが、城下町松江とはあまりにも違うイメージですな。笑
機船底曳き網漁発祥の地として、近代漁業史に名を残した片江の港。
湾内を埋め尽くし、東シナ海まで勇名をとどろかせた片江船団も今はなく、静かな海だけが残りました。
ボクらの親世代以上はほぼ例外なく船乗り、または漁師という土地柄。
多くは片江船団の乗組員でした。(ボクの父も。)
実家の東側の窓からはこんな感じで海が見えます。
100mほど離れていますが、波の音や船の出入りする音はよく聞こえます。
ちなみに数年前、写真の真ん中あたりの建物の下あたりで36㎝という当時の公認日本記録のキスが
釣れています。笑
大山隠岐国立公園内に位置する島根半島周辺は美しい自然がそのまま残っていて、
海の透明度は日本海側有数だと思います。
この写真、どんよりと曇って灰色の波が打ち寄せる日本海のイメージが覆るでしょ?
しかしまぁ、海ばっかりですな。
24日は早朝から起きだして港へ大敷網の水揚げを見に行きました。
この季節なら午前7:00すぎには船が戻ってくるのですが........8:00をまわっても戻りません。
せっかく今晩のお魚を手に入れようと思ってたのに。泣
あとで聞いた話、大漁の越前クラゲで網が破れたとかで本日の水揚げはなし.....とほほ。
仕方なく大山の帰りに境港で買って帰ることにしました。(水揚げの様子はコチラで → ★
)
さて晩ご飯。
1人暮らしの父が久しぶりに腕を振るいます。
といっても...........高血圧なので味のないもんばっかりだったりして。なもんでボクも妻も
3人でコラボとなりました。爆
親父、自分で獲ってきた穴子の天ぷらとごぼうのかき揚げ。おぉ-、やるな-親父。
妻、境港で買ってきた天然ハマチと天然真鯛のお造り。
おお-、豪華。(こっちでは普通だけどね-。)
やっぱりお造りは日本酒ですな。お酒は出雲の銘酒、十字旭純米吟醸。うまし!
ボク、市場で大好きなのどぐろを見つけました!しかも1匹300円!ありえへ-ん、さすが!
白身のトロといわれる高級魚、普通なら1匹1000円以上はします。
京都ならお料理屋さんで2500円いや3000円??東京なら5000円?
この大好きなのどぐろをバター焼で!!当然ボクが捌きますよ。
せっかくののどぐろなのにもったいないと言うなかれ、ボクは子どもの頃からこうして食べるのが一番好きです。
しかし焼いてるときの香りもたまりませんな。
しかしなんちゅ-すばらしい光景でしょう。えらの裏側が黒いのわかりますか?
いやぁ、もっとたくさん買えばよかったなぁ。
しかしうっすらと赤いのどぐろ、お皿の上も紅葉みたいですな。
塩コショウをしてこんがり焼けたのどぐろに、ウスターソースをどばどばっと、美味すぎです。
塩焼きや煮つけ、お造りなんかよりもこれが一番美味しい。
親父がたくさん船から持って帰って来たのを、母がお料理してくれたもんです。
1人で5匹も6匹も食べたっけ。
もう同じものは2度と食べられない懐かしい母の味。
しかし、3人で晩ご飯作りってねぇ。
とかいいながら、特に父が嬉々としてやってました。笑
そりゃ、息子やその嫁よりも孫がいますからねぇ。帰ってきたときが盆正月だそうなので。笑
(11.23の記事に加筆しました。)