ある日新聞を読んでいると1つのコラムに目がとまる、「膨らめポン菓子満腹の夢」。
うわー懐かしい。今では袋詰めで売られているのが当たり前になっていますが、昔はその場で実演しながら売っていたものです。
父方のおばあちゃんに、「kazz、大砲米食べぇか?」と聞かれ、それが何だかわからないまま、お米とお砂糖を持って連れて行ってもらったことがある。
「おばあちゃん、大砲米って何?」
「米をはしらかいたお菓子のこと。」
この大砲米というのがポン菓子のことでした。(さすが明治の生まれ、ものすごい表現。笑)
場所は片江の岸壁の空き地、ここは夏休みになると紙芝居屋のおっちゃんもやってきます。
ぐるぐる回る鉄製の釜みたいなのにお米を入れて、火にかけて5分ぐらい、みんなでい-ってなりながら耳をふさいで緊張の一瞬......................
おっちゃんがハンマーで釜の一部をたたくと...................
*☆*!!*☆*≫)))☆Σ( ̄□ ̄)9☆(((≪*☆*ドカ----ン!!*☆*≫)))☆
大音響とともに、もとのお米の10倍ぐらいになってかごの中にドサッと出てきます。
この話わかる人少ないかなぁ................ボクぐらいの年代が限界かな。
コラムはこのポン菓子製造機を開発した人のお話。(日経2006.5.16朝刊より)
吉村利子さん、戦時中、教員だった吉村さんは、おなかを空かせた子供たちに消化のよい食べ物を食べさせてやりたいと、ドイツ製の大砲を流用して作られた「穀物膨張機」を模倣して設計しました。
戦後、民間の鉄は軍に徴用されて手に入らないため、大阪の八尾から当時の鉄の生産地、北九州の八幡まで移り住んでポン菓子製造機の生産に取り組みました。
機械を量産したところ、機械もポン菓子も飛ぶように売れたのだそうです。
そんなもポン菓子機も時代のながれとともに衰退していきましたが、今では近隣の小学校での講演やポン菓子製造の実演に引っ張りだこなんだそうです。
今は吉村さんの息子さんたちによって引き継がれたこの会社のHPを見ると.....ありましたありました。でも今は電動らしいです。こんなにきれいでコンパクトな機械じゃなくって、もっとすすけたドデカイやつ。
でも、30数年前の懐かしい記憶をよみがえらせてくれた素敵なコラムでした。ちなみに20万~30万ぐらいで販売されているそうですが、どなたかいかがですか?笑
今の時代に合わせた超小型機もあります。
ポン菓子(フリー百科事典 Wikipedia)→★★★
タチバナ機工 株式会社(吉村さんの会社)
福岡県北九州市戸畑区中原東3-9-16
web.http://members.jcom.home.ne.jp/pon-tatibanakikou/tatibanakikou.htm